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ダメな上司は部下の目標設定がわかってない 防衛大で学んだ不可能を可能にさせる方法

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  • 濱潟 好古 組織マネジメント・人材育成コンサルタント
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防大では土日も食事を支給されます。土曜日の朝昼晩、日曜日の朝昼晩の計6食分の食料です。パン、カップラーメン、レンジでチンして食べるお米、レトルトカレーなどさまざまです。平日外出できない上級生たちは休日には必ず外出します。もちろん、「外のうまいメシ」を食べるわけで、支給された食料は残ります。

この食料は「食いしばき」対象学生が責任をもって平らげます。朝早くから夜遅くまで「食事」は続きます。カップラーメン10杯、米1キログラムなんて当たり前。米はなくなりますから、レトルトカレーはそのままチューブのように吸います。お湯がなくなり、カップラーメンは乾麺のまま食べます。好き嫌いなんていう言葉はそこにはありません。私は体質上、体重がなかなか増えず苦労しましたが、こつこつ食べ続け、最終的には「171−73=98」というスコアをたたき出し、食いしばきは終わりました。

一般企業に入ったときに驚いたことがありました。それは、多くの人が長期的な目標は掲げているのですが、短期目標を設定しないということでした。

たとえば、「300万円貯金する」という長期目標を立てている人はいますが、そのために毎月いくらずつ貯めるのかという短期目標を設定していません。私の部下たちもそうでした。

「年間で売り上げを5000万円上げます!」と威勢のいい営業パーソンに限って、毎月、毎日いくらずつ積み上げていくべきなのかという短期目標をまったく設定していません。短期目標がないということは、直近で行うべき行動計画もあいまいになります。

なぜ、あんなにも理不尽の極みであった「食いしばき」を継続できたかというと、毎日目標にしていた体重があったからです。毎日何を食べるのかという行動計画をしっかりと立てていました。その毎日の小さな行動の積み重ねが原動力になり、最後まであきらめず継続できました。

大きな目標を小さな目標に分解して

「うまい」ビジネスパーソンはなんとなく目標を達成します。要領がよい人が多いです。ただ、継続力がありません。「強い」ビジネスパーソンは大きな目標を小さな目標に分解して行動計画も立てます。それをこつこつ毎日継続します。確実にできることを確実に行っていきます。

『防衛大で学んだ 無敵のチームマネジメント』(日本実業出版社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

リーマンショックが起きたときに痛感しました。あの時、売り上げが上がらなくなった営業パーソンたちはみな「うまい」ビジネスパーソンでした。「強い」ビジネスパーソンは不景気のときも自分で立てた行動計画をこつこつとこなし、乗り切りました。

世界のイチロー選手も言っています。「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへいくただ1つの道だと思っています」

目標達成のための短期的な小さな目標を必ず設定する。その小さな目標に対して必ず行動計画を立てる。それを確実に実践していくことにより、初めて目標は達成されます。どんな部下でもポテンシャルを秘めています。そのポテンシャルを引き出すのはリーダーや管理職の仕事です。

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