ドル円は結局「円高」「円安」どっちになるのか

「動かない」のか、それとも「動けない」のか

もう一度ドル高円安になるのか(写真は2015年6月:ロイター/アフロ)

2月20日の日本株は、日経平均株価が一時前週末比で下落したものの、1万9251円(同16円高)で終了した。前週末と比べ最後、値幅は小動きとなった形だが、堅調といえよう。

チャート面からは「ドル高円安の流れは一巡」

一方、ドル円相場は、1ドル=112円から114円での推移が続いている。昨年12月15日の118円66銭、1月3日の118円60銭をピークに調整色の強まる格好になっている。とはいえ、「ドル円の動きが鈍くなっても日本株はしっかりとしている」という声が市場から多数聞かれる。

この背景には、日本企業の業績変化率に着目した外国人投資家の買い、日本銀行による上場投資信託(ETF)買い入れによる需給面などが考えられる。「日銀によるETF買い入れ」は今さら論じる必要もないだろうが、日本企業の業績変化率に関しては、次回以降で詳細を述べることとし、今回はドル円相場の動きの悪さに着目したい。

ドル円の現在の状況を、テクニカル面から確認しておこう。上記の通りだが、実は、昨年12月に118円66銭、今年1月に118円60銭をつけた後は、右肩下がりの調整局面を迎えている。昨年11月以降、上回っていた25日移動平均線(約1ヵ月の平均売買コスト)を1月中旬に下回って以降、112円前後でのモミ合いになっているのだが、足元では、75日移動平均線での「攻防戦」の最中だ。

今後、もし2月7日につけた111円60銭台を下抜けると、心理的な節目である110円が意識されそうな状況にある。チャートの形状だけで判断すると、昨年11月から約2カ月間続いたドル高円安の流れは一巡したといえよう。

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