婚活男はそれでも「若くて可愛い子」を求める そして孝雄は20代キャバ嬢に100万円貢いだ

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自分の体に触れさせることなく100万を貢がせた20代キャバ嬢が上手なのか、言われるがままにおカネを渡した40男がウブなのか。ホストやキャバ嬢におカネを貢ぐのはよく聞く話ではあるが、実際にそれをした人に初めて出会った。

しかし、これまで女性には苦い思いばかりさせられてきた彼が、今ここにきてなぜまた婚活を再開しようとしているのか。

「ネットで営業を教えるセミナーを見つけたんです。その講師の女性が元銀座のナンバーワンホステスさんという経歴だったんですよ。キャバクラの子の心理が知りたくて、その人に聞いたら何かわかるかと思って参加してみたんです」

結局、講師の女性には話を聞けずじまいだったが、そのセミナーで、47歳の“結婚相談所でつい最近結婚を決めた”という男性に会った。「彼がすごく幸せそうだったんです。彼も50回くらいお見合いをして、なかなかいい相手に巡り合えなかったそうです。

自分の何が悪いのかを考えたときに、“見た目とか年齢とか条件にばかりこだわっていたから、うまくいかなかったんだ”ということに気づいた。条件を取っ払って、申し込んでくれた女性にはすべてに会うことにしたそうです。“その人の本質を見ようと気持ちを変えた時に、今の奥さんが現れた”と言ってました。今まで自分に欠けていたのは、この部分だったんだな、と思ったんです」

ヴィトンの財布に始まり100万円を貢ぐまで、女性が「欲しい」と言ったものは、無理をしてでもプレゼントをしてきた。なんとも高い授業料を払うことにはなったが、ここにきて、品物やおカネでは女性の心は動かせないことを知った。というよりも、それらを要求してくる女性は、そもそもその男性を愛してはいないのだ。

やっぱり見た目や年齢にはこだわる。でも……

「“見た目や年齢にこだわらない”というのはきれいごとで、絶対にどこかでこだわってしまうと思うんです。でも、理想の鎖で体をギチギチに固めていないで、その鎖を一つひとつ外しながら、これからは相手に出会っていこうと思っています」

“これまで失敗の連続だったが、それでももう1度婚活をしよう“。そんな人たちの背中を押すのが、私たち仲人の仕事だ。婚活疲れの果てに、“結婚なんて別にしなくてもいい”“妥協してまで結婚したくない”と、逃げていく人たちが多いなかで、再び婚活の土俵に上がってきた彼を、これからもできる限り応援していきたい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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