婚活男はそれでも「若くて可愛い子」を求める

そして孝雄は20代キャバ嬢に100万円貢いだ

 「でも、孝雄さんはハンサムだし、これまでモテたでしょう?」

「いや、モテたことはないです。モテ期があるってよく言いますけど、本当にあるんですかね」

 「男子校育ち?」

 「中高ともに共学でしたよ。ずっと野球をやっていて。中学から高校へは野球推薦で行ったんです。プロを目指していました。でも、高校の時に体を壊してしまって」。そうして、プロの道は断念し、大学は普通に受験をして進学した。

孝雄は、指を伸ばした右手を口元の横に当てながら言った。

「別にコッチ系じゃないですよ(笑)。でも、中高時代は女よりも野球。初めて女性と付き合ったのは大学に入ってからです。だけど、それからはヘンな女にばかりひっかかるんですよ」

最初の彼女は大学2年の時、居酒屋のバイトで知り合ったバイト仲間だった。

「付き合って2カ月後にその子の誕生日があったんですね。“プレゼントにヴィトンの財布が欲しい”と言うので、2カ月間、ムチャクチャ、バイトを入れて、誕生日にはレストランを予約して、プレゼントを渡したんです」

ところがその1週間後、彼女から別れ話を切り出された。「彼女、バイトも辞めちゃって。2カ月間、ヴィトンの財布とレストランのディナーのために必死で働いた自分がアホみたいに思えました」

その後は女性と付き合うこともなく、大学を卒業して就職。「会社に入って、しばらくして同期入社の同僚と付き合うようになったんです。そしたら、今度は二股でした。彼女には大学時代から付き合っていた彼氏がいた」

その恋愛も3カ月経つか経たないかのうちに終わった。次に付き合ったのが会社の取引先の女性。しかし、1カ月後に「なんか違う」と言われて、別れを宣告されたという。「もう、わけがわかりませんよ。自分のどこが悪いのか真剣に悩みました」

結婚相談所は「最後の砦」だと思っていたのに

「好きじゃない女性には、言い寄られる。好きになった女性には、振り向いてもらえない。やっと付き合えるようになったかと思うと、続かない。そんなことをしているうちに、30代も半ばを超えていました」

学生時代の仲のいい友達は、みんな所帯をもっていた。会社にも自分の年齢での独身はほとんどいなくなった。真剣に結婚を考えるようになり、37歳の時に結婚相談所に入ることを決意した。

「会社が福利厚生の一環で大手相談所と提携していて、社員割引で登録ができたんです。結婚相談所に入るなんてちょっとカッコ悪いかなとも思ったんですけど、そこにいる人たちって“結婚したい”っていう気持ちが下地にあるわけで、ここで出会えば結婚できると思ったんです」

登録してから3年間のうちに80回近いお見合いをした。その中で2人の女性と成婚までいったが、先に記したとおり2人からドタキャンをされた。

「あの頃何をやってもうまくいかなくて、自暴自棄になっていました」

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