フェラーリ新型12気筒モデルは何がスゴいか 812スーパーファストは800馬力の超弩級車

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またフェラーリ 812 スーパーファストは、シフトタイムのさらなる短縮を実現するため、高度に調整されたツインクラッチ式の7段ギヤボックスを採用。スロットルレスポンスを高めた。

もうひとつ特筆すべきは電動パワーステアリングの採用だ。実装した理由としてフェラーリでは「車体電子制御システムと完全に統合することで、パワフルかつ機敏なハンドリングを得ることができる」としている。

さらに812 スーパーファストでは、「バーチャル・ショートホイールベース(2.0)システム」をも採用する。これは端的にいうと前輪の切れ角に応じて後輪に舵角を与えるもので、コーナーリング性能の向上に寄与する。

スタイリングは365GTB4をオマージュ

フェラーリ 812 スーパーファストのスタイリングは特徴的だ。言ってみれば、F12ベルリネッタより吹っ切れた感じがある。一目でフェラーリの新型とわかる湾曲した面とシャープなラインで構成された形状は、ライバルとは一線を画す。

ショートテールのファストバックボディは、シリーズプロダクションモデルとしてフェラーリ史上最高の800馬力というパワーアップへの漸進的進化を象徴するかのように、従来のフロントエンジンモデルのスタイリングテーマを発展させたものだ。

ボディは美のためだけにデザインされているのではない、とフェラーリ。アンダーボディ前部にはアクティブフラップなる空力のためのデバイスが組み込まれた。同時にボディ後方側面にはダウンフォースを生成させるエアロダイナミックバイパスも設けられている。「スタイリングとエアロダイナミクスの機能のシームレスな統合」がテーマなのだと説明される。

全体のスタイリングは「1969年の輝かしい名車365GTB4(通称デイトナ)を想起」させるとプレスリリースではマニアックな書き方をする。引用が上手なフラビオ・マンツォーニ率いるフェラーリ・スタイリングセンターならではの仕上がりといってもいいだろうか。

ボディサイズは、全長4657mm、全幅1971mm、全高1276mm。重量は1525kgとなる。日本での発売時期や価格はまだ発表されていない。

(文:小川フミオ)

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