北千住駅と吉祥寺駅、コンビニが多いのは? 首都圏の主要14路線、140駅を徹底調査
続いて路線ごとに駅別のコンビニ数を見ると、興味深い点がいろいろと出てくる。たとえば田園都市線では、3位の高津はコンビニが35店、9位の桜新町は同22店。しかし両駅の乗降人員(2015年)を比較すると高津3万0244人に対して、桜新町は6万8794人と2倍以上も多い。桜新町は高津よりも乗降人員が多いにもかかわらず、コンビニは高津よりも少ないのだ。
京王線でも同様のケースがある。1位は京王八王子の40店、4位は調布の28店だが、乗降人員(2015年)では京王八王子5万9083人に対して、調布は11万7781人、といった具合だ。このように、私鉄各線については、駅の利用者数とコンビニ数が比例するとは限らない。ちなみに、タイトルにある北千住と吉祥寺のコンビニ数は、北千住が28、吉祥寺が31で、吉祥寺に軍配が上がった。
杉原氏はコンビニだけでなく、商業施設(デパート、スーパーマーケット)、医療施設、保育園・幼稚園の数についても、スーモの情報を基に同様の比較を行っている。
保育園・幼稚園は東武東上線が首位
路線別で見ると、山手線は商業施設、医療施設、保育園・幼稚園でいずれも1位だった。山手線は別格という結果があらためて裏付けられたが、2位以下はどうか。
京急と総武・総武快速線がコンビニ、商業施設、医療施設、保育園・幼稚園の4指標すべてで上位5路線に入った。また、商業施設、コンビニ、医療施設の順位では可もなく不可もなくといった位置にとどまっていた東武東上線と田園都市線が、保育園・幼稚園の数では1、3位にランクインしているのは面白い。
マンション、一戸建て、どちらに住むにしてもコンビニ、商業施設、医療施設、保育園・幼稚園が駅周辺にどのくらいあるかを知っておくことは重要だ。住まい選びに限らず、こうした視点で駅を見ると新鮮な発見がありそうだ。
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