フランスでは「年上女性がモテる」という幻想

フランス人だって年齢は気にする

20代で遊び足りなかった人が、40代で爆発し思春期を再び取り戻そうとしたり、30代で家庭とキャリアも得て安定しているはずなのに満足できず、自分探しの旅に出たり。また、この時期はうつ病になったり、それまでの人生を考え直したりする人が多いそうだ。さらに、50代には50代なりの悩みはあるようだ。子どもが独立し、更年期障害とちょうど重なり、また自分を受け入れてくれる職場がないなど。年齢を重ねることで出てくる悩みや問題は、世界共通だ。

「フランス女性は顔のしわを気にしない」という話題もよく出る。私は今、30代半ばだが、顔のしわは気になるし、フランスでもしわ用の美容クリームは飛ぶように売れる。フランスの女性誌にも、「若く見えるメークの仕方」や「肌を若く保つスキンケア術」のようなタイトルはもちろんある。

フランス人が「若く見える」本当の理由

ただ、一般的にフランス女性は日本人ほどお化粧をしないと思う。ノーメークの女性もいるから、日本人から見たら自信をもっている女に見えるのかもしれない。もちろん、年齢を重ねるうちに若い頃の慎み深さを忘れ、がんがんお化粧をしたり、胸の谷間を見せるなど服装が派手になる年配女性もいる(日本にいたとき、髪を緑や紫色に染めている日本人女性について同じような印象をもった)。

もっとも、フランスでは日本女性のほうが実際の年齢よりも若く見られることが多い。「枯れてしまった」と自分では思っている日本人女性の多くが、こちらの目線ではまだイケているということは少なからずある。逆にフランス女性が日本に行くと、年上に見られる場合が多い。私が初めて日本を訪れたのは22歳のときだったが、28歳に見える!などと言われることが多くていつもショックを受けていた。

そう考えると、フランス人は「(実際は22歳なのに)28歳でも美人」とか、「(実際は30歳なのに)40歳になってもおしゃれ」と勘違いされているのかもしれない。そうであれば、「フランス人は年をとらない」あるいは「フランス人は年をとってもかっこいい」と思われるのは仕方なさそうだ(実際は若いのだから……)。日本に「隣の芝生は青い」ということわざがあるが、年をとってもモテると思うのは、フランス人も日本人もお互い逆の印象なのではないだろうか?

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