円安はねのけ南アフリカ旅行が好調な理由 沖縄に似た大自然と「人種のるつぼ」の魅力
南アフリカの父とも言えるネルソン・マンデラ氏は東ケープ州で生まれ育ち、若い頃にヨハネスブルグに出てきて、後の自由への闘争の仲間と出会いました。マンデラ氏は「抑圧はこの世にはうまく働かない、人種で住む地域を分けてもうまくいくわけがない」と言って、分断されていた国をひとつにまとめあげた。
外国から来る人は、なぜそれだけ多くの民族がひとつの国で一緒に過ごせるのか、不思議に思っているでしょう。おそらく日本人の方にとっても、異なる文化の背景を持った人たちが一緒に暮らしている南アフリカを見ていただくことが、世界に対して日本の文化の多様性をアピールするヒントになると思います。
――日本人観光客について、今年の数値目標は。
当初、2013年1~12月のターゲットは3万3000人強で計画しましたが、2012年の数字がまとまったら、これを超えて過去最高(3万4000人超)を記録してしまったので、見直しています。今年も好調なので、3万7000人は堅いのではないかと思っています。
ビジネスでの交流も、トヨタ自動車やパナソニックをはじめ、徐々に広がっています。旅行関連では、エイチ・アイ・エス(HIS)が7月にサントンというヨハネスブルグ郊外の街に、日本の旅行会社で初めて事務所を開くことも予定されています。
官民がさまざまなレベルで交流を図っていて、南アフリカからの訪日客も増えていくでしょう。最近、富士山が世界遺産に登録されましたが、南アフリカにも8つの世界遺産があります。こうした面での連携も含めて、もっともっと両国の交流を図っていけるのではないでしょうか。
(写真提供:南アフリカ観光局)
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