円安はねのけ南アフリカ旅行が好調な理由 沖縄に似た大自然と「人種のるつぼ」の魅力

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「自然と食と花と、多様な国民性に触れてほしい」とフレンドリーなカーサ観光副大臣(撮影:風間仁一郎)

南アフリカを初めて訪れる場合、グループ客が多いですが、この多様性に触れると、2回目に来るときには個人旅行になっていきます。

シャイで行儀よい日本人ですら、盛り上がってくると踊り始めます。南アフリカには「ウブントゥ精神」という、日本語の「絆」に似た概念があります。ひとつになろう、一緒になろうとか、人と人のつながりを大切にする精神です。これを感じてもらえれば、日本人も南アフリカのファミリーの一員として迎えられ、老若男女を問わず楽しんでいただけます。

ネルソン・マンデラが加速した「人種のるつぼ」

――話を伺っていると、沖縄の方々とよく似ていますね。以前から交流が盛んだったのですか。

南アフリカには9つの州があり、すべてが非常にユニークです。それぞれの州に先住民族が住んでいます。たとえば、ヨハネスブルグのあるハウテン州は天然資源が豊富なので、労働力としていろいろな土地からさまざまな人種の人たちが集まってくるようになり「メルティング・ポイント」(融点)と呼ばれています。たいていの人が、11の公用語の多くを器用に操るようになっていきます。

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