高橋一生、松田龍平の縁と静かなる突破力 2017年の冬ドラマはこの2人に注目

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TBSドラマ「カルテット」で共演する高橋一生さん(左)と松田龍平さん(写真:日刊スポーツ新聞社)

昨秋、社会的ブームとなった「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)の後番組として放送されている火曜ドラマ「カルテット」。23歳で手がけた「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)をはじめ、「Mother」(日本テレビ系)、「最高の離婚」(フジテレビ系)、「Woman」(日本テレビ系)などのヒット作で知られる脚本家・坂元裕二さんらしい大人の会話劇で、早くも支持を集めています。

ここで取り上げたいのは、メインキャストとして出演している高橋一生さん(36歳)と松田龍平さん(33歳)の2人。高橋さんは、1月20日の「A-Studio」(TBS系)で笑福亭鶴瓶さんが「今年凄いことになる」「大河ドラマの主演をやると思う」と絶賛するなど、星野源さんに続く今年のブレーク筆頭に挙げられています。一方の松田さんは、言わずと知れた松田優作さんの長男で、映画出演を重ねるほか受賞歴の多い若き名優。

ともに物静かなたたずまいながら、その生き方やたぐいまれな突破力は凄まじいものがあり、ビジネスパーソンにとって学ぶべきところが多いのです。「冬ドラはこの2人を見ておけばOK!」という声すらあがる、その魅力を掘り下げていきましょう。

成功と信頼を得られる2つの方法

朴訥(ぼくとつ)とした印象と低い声の持ち主だけに、「似たキャラクターでは?」と思われがちですが、2人の生き方は対照的であり、実に興味深いものがあります。3つのポイントから比較していきましょう。

第1のポイントは、高橋さんの「満を持して今年ブレークする男」に対して、松田さんが「ブレークに背を向けてきた男」であること。

高橋さんは、子役時代から芸歴は長いものの、常に日陰の存在。オーディションに落ち続けたほか、さほど演技力を求められない端役も多く、特にドラマでは単発のゲスト出演のみに留まりがちでした。

世間の認知度が上がりはじめたのは2014年。高校の同級生だった岡田准一さん主演の大河ドラマ「軍師官兵衛」(NHK)で重臣・井上九郎右衛門を演じて注目を集めました。翌2015年には「民王」(テレビ朝日系)で総理秘書・貝原茂平をクールに演じて女性ファンを増やし、以降は連ドラの常連になったのです。

しかし、高橋さんは岡田准一さんら俳優仲間から「天才」と言われるほか、プロデューサーや演出家からも絶賛されるなど、すでに認められていました。3~5年前にブレークしてもおかしくなかった」ほどの実力者でありながら、無理をせず虎視眈々とその時期を待っていたのです。

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