高橋一生、松田龍平の縁と静かなる突破力

2017年の冬ドラマはこの2人に注目

一方、松田さんは、常に誰が見ても「あっ、松田龍平だ」と感じるほどの強烈な存在感を放っています。キレ者でも、冷酷な男でも、さえないキャラでも、まず「松田龍平であること」が前提であり、そこに役が乗り移るというイメージ。「松田さん自ら主張してくる」というよりも、圧倒的な存在感で「見る側が勝手に感じてしまう」というニュアンスです。

松田さんは撮影現場で、こちらが思っている以上に共演者やスタッフとコミュニケーションを取るタイプですが、決して流されることはありません。松田さん自身、「迷いも不安もありますよ」と言いますが、周囲にしてみれば自信満々で堂々たる姿そのもの。だから松田さんと向き合う演出家は、「自分の力が試されるような気がする」と感じて、緊張感ある仕事ができるそうです。

2人の姿勢をビジネスパーソンにあてはめると……

高橋さんは、「会社や部署の方針やカラーに溶け込み、組織が円滑に回ることや、より成果が上がることを優先させる」「組織のリーダーにとって計算できる存在のため、チャンスが発生したとき、真っ先に『お前がやってくれ』と指名される」。

松田さんは、「自分の強みをはっきりと打ち出し、組織の中で『〇〇なら松田』という自他ともに認めるポジションを築く」「周囲の人々にいい意味での緊張感を与え、組織全体の生産性やクリエイティビティが上がる」。

個性の打ち出し方としては真逆ですが、「ブレない姿勢を見せることで周囲に感じさせる」という点では同じ。あなたは、高橋さんのように「自分よりも組織から入る」タイプなのか、松田さんのように「まずは自分の強みを打ち出す」タイプなのか。把握したうえで勝負することが、ビジネスでの成功につながっていきます。

自己開示の方法に見る成功の秘密

第3のポイントは、高橋さんの「父違いの弟を育てるなど複雑な家庭で育った男」に対して、松田さんが「芸能界のサラブレッドとして生まれた男」であること。

高橋さんは、ホームページの特技に「スケートボード、バスケットボール、ギター、ブルースハープ」と書くように、「今どきのクールな男」に見えますが、実際はかなりの苦労人。5人兄弟の長男で、幼児時代に父親を亡くし、その後も母親が2度結婚して弟を産むなど複雑な家庭環境の中で育ちました。さらに、母親も亡くなったことで、現在も弟たちを支え続けていますし、最近ではそのことを自ら話しはじめています。

もともと芸能界入りのきっかけは、祖母が「内向的な性格を変えるため」に児童劇団へ入れたこと。母親との不仲に悩んできたこともあってか、撮影現場でのチームワークを大事にしているほか、自宅の家具や植物に「〇〇さん」と名前をつけ、親しみを込めて呼んでいることでも知られています。

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