絶好調グノシーが「マンガ」から撤退した事情

利益を大幅上方修正、株価は上場来高値に

安定的に利益を生み始めたグノシー。福島CEOは「メディアとしての地位が上がり、顧客が離れにくい状態になっている」と自信を見せる。

2016年1月、グノシーは業績予想の下方修正を余儀なくされたことがある。2015年5月にヤフーがスマートフォン版のサイトとアプリを刷新、インフィード広告の販売を開始し、広告主を大量に奪われたからだ。しかし、2016年6月にLINEが同分野に参入した際は、むしろ広告主数を拡大することができた。

マンガをやめた背景に「アプリの好調」

一方、競争から“降りた”分野もある。2015年6月にスタートした「グノシーマンガ」だ。アプリ内で人気シリーズを無料配信するサービスだったが、わずか1年半での撤退となった。

撤退の理由について、福島CEOは「ユーザー層を広げるのがマンガの目的だったが、ニュースパスのほうが効率よく達成できることがわかった。限られた資源をどこに割くかの判断」と明かす。

ただし、マンガは「全世代に刺さるキラーコンテンツ」(業界関係者)。競合アプリも力を入れるだけに、再開の可能性はゼロではないようだ。

当記事は「週刊東洋経済」1月28日号<1月23日発売>からの転載記事です

今後の成長戦略としては、買収したゲーム攻略情報サイト、女性向け生活情報サイトなどでユーザーの行動・閲覧履歴の分析を深め、配信する広告の効果を高めるための技術開発に力を入れる構えだ。

「前期は業績予想の修正を重ね、市場の信頼を失った」(福島CEO)。今度こそ投資家の期待に応えられるか。

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