SMAPの新たな「ベスト盤」は発売できるのか 解散後もレコード会社に残る権利とは?

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レコード会社側が、CDに関するすべての権利を有する背景はなんだろうか。

「一般的に、レコード会社側がCDを作る際の費用を負担しているという背景があります。

単にCDを作るといっても、スタジオ代からジャケット作成費まで、かなりの費用が発生します。アーティストのレベルにもよりますが、その費用が1000万円を越えることもあります。

そのため、レコード会社側としては『こっちが費用負担しているんだから、CDに関する権利を持っていても良いよね』となるのです。レコード会社側が、CDに関する権利を持っている以上は、元メンバーが『販売停止』を求めても、基本的に難しいといえますね」

新たな「ベストアルバム」は発売できる?

グループ解散後、レコード会社が新たに「ベストアルバム」などを発売することはできるのか。

「たとえグループが解散しても、レコード会社が、CDに関する権利を有している場合には、ベストアルバムを作ることはできます。

もっとも、CDの音源を勝手に改変したり、ほかのレコード会社から発売されたCDを勝手に使ったりすることができません。そのため、自社から発売した音源をそのまま組み合わせて、ベストアルバムを作ることになりますね」

佐藤 大和(さとう・やまと)弁護士
代表弁護士。毎週月曜「バイキング」にレギュラー出演中。現在、放送中の『大貧乏』など多くのドラマの法律監修、著書としてシリーズ6万5000部を突破した『ずるい勉強法』(ダイヤモンド社)がある。エンターテインメント分野に強く、多くの芸能事務所・タレントの顧問弁護士をしている。
事務所名:レイ法律事務所

 

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