トランプ相場に一喜一憂しない「金投資法」

高値圏で乱高下する株式よりも意外に安全?

「株式相場は高値で恐くて買えない」という人には、底値圏にある「金投資」がいいかもしれない(写真:bee/PIXTA)

前回の本欄「日本株は無理に急いで買う必要はない」(1月5日配信)では、筆者は「2020年までの投資対象の主軸にコモディティ(金などの貴金属や穀物、非鉄金属など)を置いている」とし、「次回以降解説したい」とした。もちろん、読者の皆さんをはじめ、投資家の関心が最も高いのは日本株や米国株であり、さらにドル円の動きかもしれない。実際、11日に行われたトランプ次期大統領の記者会見をめぐっては、ドル円が116円台後半から一気に2円以上も下落するなど、波乱に富む展開になった。

なぜ「コモディティバブル」は弾けたのか

こうした動きはきわめて重要であり、ウォッチする市場として優先されるべきだ。また、株式投資は資産運用の王道であり、投資ポートフォリオの主軸に置かれるべき対象であろう。しかし、投資対象を広げて考えると、意外な事実に直面する。それは、コモディティの存在と運用パフォーマンスである。目先のトランプ相場を追いかけるのも悪くないが、今回はあえて「もう一つの道」があることを申し上げたい。

コモディティが投資対象として見られるようになったのは、2000年代に入ってからだ。以前も本欄で解説したことがあるが、2000年のITバブルの崩壊以降、低金利で運用難に苦しむ投資家と、株安による販売商品がなくなった投資銀行や証券会社が新しい運用商品を開発し、それを販売するというお互いのニーズが合致したことが、世界的なコモディティブームにつながったことは記憶に新しい。

そこに中国を中心とした新興国の成長がコモディティ需要を押し上げ、価格が上昇するといったストーリーが加わり、販売攻勢を掛けた金融機関に乗った投資家の買いが、さらにコモディティ価格を押し上げるといったことが起きた。その結果、2008年7月にはWTI原油が1バレル147ドルまで上昇するなど、需給要因では説明できない水準にまで価格が上昇、完全にバブル化した。

次ページ商品市場は株式よりもパフォーマンスが良好
人気記事
トピックボードAD
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 銀河を渡るを読む
  • 中原圭介の未来予想図
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
採用クライシス<br>就活ルール廃止の衝撃

経団連が就活ルール作りからの撤退を決定。採用日程は今後どうなるのか。中長期的なあり方を議論する間もなく、足元では超売り手市場の下、仁義なき新卒争奪戦が繰り広げられている。採用手法も人気業界も激変する中での各社の取り組みは……。