青学・原監督「管理職の仕事は管理じゃない」 常勝軍団を率いる名将が明かす人の育て方
監督としてチーム状況の些細な変化を感じるために必要なのは、本気で観察することです。日頃から注意深くチームを見ていると、後々大きな問題になりそうなちょっとした変化に気づけるものです。
変化は真剣にチームを観察していれば必ず気づく
チーム内に何かが起きて雰囲気が変わると、部員にいつもと違うところが現れます。話している内容だったり、表情や仕草だったり、食堂で座る場所が変わっている場合もあります。その違いは真剣にチームを観察していれば、必ず気づきます。
だから私の定位置は、チームから離れた場所になるのです。
青学陸上競技部の練習を見に来た人が私の姿を見て、「怠けているなあ」と言ったこともありました。
でも、私の考えではチームから離れて見ていないと監督の仕事はできません。エンジン全開でこちらの部員、あちらの部員と精力的に指示を出している監督もいますが、それはチームがまだ成熟していない証拠です。あるいは、こと細かに指示を出さないと気が済まない監督だと思います。
チームが強くなるほど、監督の「見る」仕事は増える。それが成長したチームの理想形です。その状態を維持できるチームこそが常勝軍団だと私は考えています。
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