1ドル117円台でも前場の日経平均は小反落 一時は180円超上昇し年初来高値を更新

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 12月15日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比28円37銭安の1万9225円24銭と、8日ぶりに小反落した。写真は都内で昨年2月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 15日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比28円37銭安の1万9225円24銭と、8日ぶりに小反落した。為替が1ドル117円台まで円安に振れたことで大型輸出関連株は買いが先行し、指数は一時180円超高まで上げ幅を拡大。だが連日の上昇で過熱感も強く、利益確定売りに押され次第に伸び悩んだ。前場後半にマイナスに転じた。

TOPIXは年初来高値を更新後、上げ幅を縮小。前日比0.02%高で午前の取引を終了した。前場の東証1部売買代金は1兆3652億円だった。

米連邦準備理事会(FRB)は、14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定。FOMCメンバーの金利予測の分布を示す「ドットチャート」で来年3回の利上げが示唆され、9月に示された年2回から利上げペースが速まった。

市場では「2回から3回へ回数が増えることはサプライズ。これを受け外為市場はドル高/円安方向に振れたが、主力輸出関連株の上げは一服してしまった。急激な円安進行に株価が追いついていない状況だ」(東洋証券ストラテジストの大塚竜太氏)との声が出ていた。

東証1部騰落数は、値上がり880銘柄に対し、値下がりが981銘柄、変わらずが134銘柄だった。

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