「無料Wi-Fi」、最も普及している通勤電車は? 先行する都営地下鉄、追う東京メトロ

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車内無料Wi-Fiを12月から導入した東京メトロ銀座線の車両(写真:tarousite / PIXTA)

近年、観光地や飲食店内など街中のあちこちで見かけるようになった無料のWi-Fi接続サービス。電車の車内でも無料のネット接続が広がりを見せている。東京メトロは12月1日から、銀座線の車内で訪日外国人を対象とした無料Wi-Fiサービスを開始した。

ほんの数年前までは駅を除けば携帯電話の電波がほとんど入らなかった東京の地下鉄車内。東京メトロの一部区間で通信できるようになったのは2011年度末だったが、その後急速に整備が進み、2013年3月には全線で使用が可能に。都営地下鉄もほぼ同じ時期に全線で使用可能になった。そして今度は無料Wi-Fiサービスと、訪日客からも不満の多かった東京都心の電車内での通信環境はこの数年で様変わりしつつある。

五輪までには銀座線の8割で無料Wi-Fi

 この12月から銀座線車内での無料Wi-Fiサービスを開始した東京メトロ。同社はすでに全駅で同様のサービスを展開しており、「外国人客などに好評のため、さらなる期待に応えるべく」(同社)車内での導入に踏み切ったという。銀座線からスタートしたのは、上野や浅草など、外国人観光客に人気の高いスポットを沿線に抱えているためだ。現在は1編成だが、2016年度末までに5編成、2020年度までに全40編成に導入する予定で、五輪開催時の整備率は約8割になるという。

また、今後新型車両への置き換えが行われる日比谷線と丸ノ内線も、新車の導入に合わせて無料Wi-Fiサービスを導入する。日比谷線は2016年度から2020年度にかけて、丸ノ内線は2018年度から2022年度にかけて全編成に整備する方針だ。その他の路線についても、車両のリニューアル時に整備する方向で検討しているという。

 車内の無料Wi-Fi整備で先行しているのは、東京のもう一つの地下鉄である都営地下鉄だ。東京都交通局は2013年から都営バス車内で無料Wi-Fiの提供を開始していたが、地下鉄車内でも今年2月から、空港アクセス路線として外国人の利用が多い浅草線を皮切りに導入を開始した。

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