「妊婦のつらさ」は"3つの習慣"で軽くなる 「ゴッドハンド」が高齢出産で大事にしたこと

拡大
縮小

会陰のマッサージは慣れないと難しいかもしれませんが、出産時と出産後のダメージを最小限にするために、安定期を過ぎたころからぜひ行ってみてください。このマッサージにおいても、すべりをよくして潤いとしなやかさを与えるオイルは必須です。ただデリケートな部分なので、エッセンシャルオイルなどがブレンドされていない、ピュアなホホバオイルなどを選びましょう。

妊娠期間はいつも以上にマッサージが役に立つことを実感しました。自分の体を触ることは、自分の体と対話するということ。体の変化に敏感になりますし、お腹の赤ちゃんの変化を感じとることはうれしいものです。

POINT
□ 高齢妊婦は会陰マッサージが必須
□ ピュアなオイルを使うこと

いちばんかけがえのないものは

『43歳、最高の出産 ~楽しい妊婦生活&安産のためのアドバイス47』楽しい妊婦生活、安心できる出産とは? 髙橋ミカさんが実際に気をつけたこと、悩んだこと、してよかったこと――何を食べ、飲んだのか、どんな運動をして、体のケアはどうしたのか、どんな出産と育児の準備をしたのか――といった実体験をベースに、産婦人科医と管理栄養士からも、さらにアドバイスをいただきました

私の専門分野からおすすめを3つ提案しましたが、最後にお伝えしたいのは、不安な気持ちの乗り越え方です。高齢での妊娠、出産はリスクの面ばかりが注目されて、私たち妊婦の側もどうしたってそれを重く受け止めざるをえません。

でも、自分がおおらかにかまえていないとお腹の赤ちゃんにも悪い影響を与えてしまうのでは? と発想を変えるようにしました。「楽しい妊婦生活を送ろう」「自信をもって赤ちゃんを迎えられるよう、体にいいことをなんでもしよう」と前向きな気持ちを心掛けました。それはお腹の中にいる赤ちゃんに伝わっていたはず、と思っています。

そうはいっても、不安に思う気持ちが完全になくなるわけではありません。いつどんなトラブルがあるかわからないと怖くなったり、仕事は続けられるのか、育てていけるのかと急に悩んだり、さらにこの不安そのものがストレスとなって体によくないのではと落ち込んだり……。

そんな私をつねに支えてくれたのが、多くの友人や一緒に働くスタッフです。「大丈夫だから」「フォローするから」と声をかけてくれ、それが何よりも心強く、また前向きになれたのです。そしてそれは母となった今も変わりません。

※マッサージを初めて行うとき、カッサなどを使用するときは、必ず医師と相談しましょう。アロマオイルを使うときは効能に注意して選んでください。

高橋 ミカ エステティシャン、「ミッシィボーテ」主宰

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たかはし みか

1971年生まれ。高校卒業後、大手エステティックサロン勤務を経て27歳で独立。2004年、東京都内にエステティックサロン「ミッシィボーテ」をオープン。女優、モデル、タレントほか、多くの著名人の施術を自ら手がけ、その効果の高さに「ゴッドハンド」と呼ばれる。化粧品のプロデュース、各種講演、テレビ出演や雑誌などでも活躍中。2015年に出産し、娘を授かる

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT