大人の婚活は「条件緩和」してからが本番だ

37歳女性の運命を決めた「大英断」

「最初の頃は強気でしたね。たくさんの条件を並べました。大卒で、身長170センチ以上、年収は500万円以上、年齢は私の前後5歳、太っている人もNG。会社員であることも条件に加えました。うちは自営業で母が苦労しているのを見て育ったからです」

30人ぐらいの男性と会うことができたが、お付き合いをするまでには至らなかった。気の強さを内に秘めた麻美さんは、条件が良くてプライドも高い男性とはぶつかってしまうのだ。

「言いたいことも言えなかったり、背伸びをしないと会話ができなかったり。いい男性とは巡り会えませんでした」

自ら始めた「条件を緩めるキャンペーン」

ここで麻美さんは再び賢さを発揮する。「年齢を重ねるたびに婚活市場における価値は下がるのに、男性を見る目はどんどん肥えていく」ことの危うさに気付いたのだ。そして、「条件を緩めるキャンペーン」を自主的に実施した。多様な男性と会うことで、自分が本当に譲れないものを見極めるという意向も含んでいる。

年齢の条件を緩めたら、12歳も年下の男性と会うことになった。彼は社会人になったばかり。本気で結婚相手を探しているとは思えなかった。彼が必死に背伸びしているのも「もどかしい」と感じてしまった。自分はやっぱり前後5歳ぐらいの同世代と一緒にいたい。こうして「年齢差条件は緩めるキャンペーン」は終了。次は、体型が好みではない男性とのお見合いである。

「デート場所に指定されたのはなぜか手羽先専門店。ボタンが弾けそうなYシャツを着て、猫背になって手羽先を夢中で食べている彼の姿を見て、気持ちが引いてしまいました。私自身がぽっちゃり系なので、太めの男性は生理的に無理なんです」

体型条件を緩めるキャンペーンも終わった。そして、大卒ではない哲郎さんと出会うことになる。

急いで付け加えるが、哲郎さんは男前である。身長185センチで、濃い眉毛に整った顔立ち。細すぎずマッチョ過ぎない体型だ。さらに、「意外性がある人が好き」という麻美さんをくすぐる要素もあった。

「ネット婚活はプロフィール文で自己PRをするのが基本なのですが、彼はまったくPRになっていませんでした。『自分が死んだら結婚相手にはすぐに再婚してほしい』なんて意味不明なことが書いてあるんです」

次ページさらに続く「型破りデート」
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