米国で学んだ「有言」と「実行」の大切さ ランチから映画まで。米国大は授業外活動も充実

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また、できない分だけ伸びシロもあります。私にとっては、ただの日常会話でさえ勉強になりますし、知らないことが多い分、ひとつのことから学ぶこともたくさんあります。

「英語できないくらい言えるだろ」

私が最も影響を受けたひとりである姉の言葉です。私がアメリカに来て、何もできず姉にひたすら電話をかけたとき、周りの人に相談するようにアドバイスを受けました。そのとき、「そんなことできないよ」と言ったところ、「英語できないんです。どうすればいいですか、くらい言えるだろ」の一言。

そのときに気づいたのは、私を縛っていたのは私の英語力なのではなく、私の英語ができないと思ってる思考なんだな、と。実際、教授に会いに行って、一言話すことさえできれば、意外とペラペラ話している自分がいて、教授に「お前、英語話せるじゃないか」と突っ込まれたくらいでした。

英語しか周りとコミュニケーションをとることができないため、やはり必要に迫られると吸収も速くなります。日本の英語の授業では絶対出ない難しい文献を、しかも膨大な量を読むということも、「できて当然」という環境下にあるので、できないことなど考えずに毎回仕上げます。少人数であるだけに、落ちこぼれられないんですね。

何も考えないでがむしゃらに何かに取り込むことは、費用対効果が低い結果を生み出すことが多いですが、最初に紹介したランナーの方のお話にあるように、①目標を立て、②計画を立て、③あとは、ただやるべきことをひたすらこなす、ということをしていれば、何とかなってしまうことが多いように思います。

佐久間 美帆 米ウィリアムズカレッジ2年生

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さくま みほ

1992年生まれ。東京学芸大学附属高校卒業。2011年、東京大学文科一類合格。1学期間東京大学に通った後、同年秋から米国マサチューセッツ州のWilliams Collegeに入学。アゴス・ジャパンのホームページで「佐久間美帆のリベラルアーツカレッジレポート」を毎月更新
 

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