日本株は「当面のピーク」をつけつつある? ドル円が「109円台を大きく超えるか」に注目
日本株上昇の主因は、やっぱり円安
米国の大統領選挙期間中は、トランプ氏に対してネガティブな報道に終始していた米国メディアが手のひらを返したように新大統領のいいところ探しを始めています。
「トランプリスク」が「トランプラリー」へと変貌し、NYダウは連日のように新高値を更新しています。閣僚の顔ぶれも徐々に決まり、現実の政策が見えてくるまでは期待先行で盛り上がる相場が続くと思われます。
英国のEUからの離脱決定時にも見られたことですが、海外からのショックに主要国で最も脆弱な体質の日本株はトランプ大統領誕生が報道された時にはリスクオフの円高もあり、11月9日には急落しました。
しかし、その後は米国株高、ドル高・円安に助けられ、11月11日にはザラバ(日中値)で1万7621円となり、今年に入ってから続いていた保ち合い相場を脱したことになります(15日の終値は1万7668円)。短期的には一段高も期待される場面に入ったことになりますが、当面のピークも近いという指標もあります。
足元で株価との相関性が最も高いのは円安の動きですが、今年に入ってから、円安・日本株高が連動した場面を検証してみました。
株価上昇には為替相場だけではなく、複雑な要素が絡み合っており、単純ではありませんが、1ドル=1円の変化で、4月を特殊例とすれば、日経平均は平均で231円上昇しています。さらなる株価上昇を期待する場合には一段の円安が必要になります。今年のドル円相場は基調としては円高でしたが、いくつかの場面で円安への戻りがありました。
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