VW「ビートル」に加わった1.4Lモデルの実力 150馬力で18.3km/L、独自の内外装にも魅力

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

今回のザ・ビートルR-Lineの内容はより濃い。110kW(150ps)の最高出力と250Nmの最大トルクをもつ1394ccエンジンを継続モデルとしては初めて搭載したのだ(これまでに限定車には同じエンジン搭載モデルがあった)。はたして1.2リッター(77kW/105ps)の「ベース」および「デザイン」よりはるかにパワフルで、日常生活での使い勝手は目にみえて向上している。

排気量200ccの差というのは自動車の場合、かなり大きい。ザ・ビートルR-Lineではまず発進がとてもスムーズになり、そのあと中間加速も大きく向上している。1.2リッターもいちど速度が乗ってしまえば高速などでの使い勝手にすぐれるモデルであるが、1.4リッターのザ・ビートルR-Lineは信号からのスタートであろうがワインディングロードであろうが、ストレスのない力強さを味わわせてくれるところが最大の長所なのだ。

装備の面でもザ・ビートルR-Lineは注目すべきものがある。

2016年11月にフォルクスワーゲングループジャパンの手によってザ・ビートルのラインナップに追加されたザ・ビートルR-Line。最大の特徴は1.2リッターと2リッターという既存のラインナップの橋渡し的な1.4リッターエンジンを搭載している点にある。

2リッターのザ・ビートル2.0 R-Lineほどパワフルではないものの、中庸を得たパワー感が好ましい。もちろんふところに余裕あるひとは2リッターを買うのもいいだろう。燃費の面でも2リッター版がリッター13.4キロであるのに対して1.4リッター版は18.3キロと大きな差がある。ただしパワー感などの点では2リッターの魅力は大きい。

前後バンパーの意匠が刷新されて

1.4リッターのザ・ビートルR-Lineをはじめザ・ビートルのラインナップは今回外観の一部が手直しされた。前後バンパーの意匠が刷新され「これまでのすっきりした外観に比べ、スポーティさと精悍さが増しています」(日本法人)となる。インテリアも新しくなりやはり日本法人の言葉を借りると「クールな室内空間を実現」している。さらに純正インフォテイメントシステムである「コンポジションメディア」が標準装備。ミラーリンク、カープレイ、アンドロイドオートが使えるのだ。

R-Lineではさらにブラックペイントのサイドスカートやホイールハウスエクステンションをはじめ、内容では3連の油温計、ストップウォッチ、ターボのブースト計や専用のシートが用意されている。ぐっとスポーティな印象が強い。これは1.2リッターモデルにはない特徴だ。先進的安全装備でも1.4リッターと2リッターのR-Lineでは後退時警告および被害軽減ブレーキからなるリアトラフィックアラートや、死角にいる車両の存在を教えるブラインドスポットデテクションが標準装備となっている。

価格は294.5万円。従来のラインナップは2.0 R-Line (345.9万円)を頂点に、1.2リッターの「デザイン」(269.9万円)と「ベース」(234.9万円)なので、パフォーマンスと価格のバランスからいっていい線を狙っているという印象だ。

(文:小川フミオ)

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事