「JTB時刻表」はこうやって作られている! 細部に隠された「見せ方へのこだわり」

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そこで、JTB時刻表編集部の大内学編集長に時刻表ができるまでを伺った。

――時刻表はいくつもの出版社が同じ内容のものを売っているという、ある意味不思議な雑誌ですね。

光に透かしてみると、確かに裏の数字や文字が透けてみえるが罫線は表裏合っている(筆者撮影)

「そうですね。他誌よりうちの方が新幹線の本数が多い・・・・・・などということはありません(笑)。JTBの時刻表で特徴的なのは、まず、この罫線です。表裏のページを透かして見た時、罫線がぴったり一致するので、コピーなどした時にも見やすいのです」

――おお、本当ですね。

「そこにはこだわっています。そして同じ情報でも、見せ方によってだいぶ特徴が違ってきます。他社との内容の違いについても手順を追ってご説明しますね」

ダイヤ改正の資料は「紙袋2つ分」の書類

JTB時刻表の大内学編集長。最近はテレビやラジオなどのメディアでの活躍も多い(撮影:尾形文繁)

JRから毎日出てくる列車時刻の情報は、時刻表を作る各出版社に平等に渡される。といっても、それらはデータで送られてくるわけではなく、各自で取りに行く。つまり、紙にプリントされた資料を手で運んで持ってくる、というかなりアナログなシステムになっている。

「今、編集部は25名おりますが、毎日当番制で資料を取りに行きます。ラッキーな時は紙一枚で済みますが、ダイヤ改正の時などは紙袋2つ分にパンパンになるくらいのかなり膨大な資料になります。うちの会社は駅から登り坂を歩いて10分程ですが、昨年パンパンになった紙袋に当たってしまった人が肉離れを起こすという事件も発生しました」

なんと、時刻表編集部は体力も必要だった!紙の重量が想像できないかもしれないが、紙袋いっぱいに本を詰め込んで持ち上げてみればその重さがわかるだろう。

もらってきた資料をもとに、前月号の原稿に赤字で変更点を記入する。その赤字を元にデータを入力し、コンピューターの画面上で誌面にしていく。

「資料は運転日、編成、工事情報などが全部バラバラの状態で来ます。それらを組み合わせていくのですが、時刻変更を全部載せていたら、今売られているものの1万倍くらいのデータ量になってしまうので、その中で影響があるものを取捨選択します。まず資料の分析から始めますが、人によってそのセンスが違いますし、誰がやるかによってだいぶ変わってきます。そこが1つめの編集者の腕の見せどころです」

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