慶大推薦女子の恋を「内部女子」が打ち砕く 東京カレンダー「慶應内格差」<4>

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ブランド企業入社の椅子取りゲームに存在する、美女枠の鉄則とは?
慶應義塾大学内には、他大学からは決して窺い知れない“格差”がある。それは、大学入学に至るまで、どのような経路を辿ってきたかという格差だ。比率的には、大学受験を経て入学する「外部生」が圧倒的に多いが、「内部生」もさまざま。小学校は貴族的な「幼稚舎」、中学は男子校の「普通部」と共学の「中等部」「SFC」がある。高校は男子校である「慶應義塾高」、埼玉の「志木高」、女子校の「慶應義塾女子」、共学の「SFC」、そして「NY高」と内部生は5つに出自が分かれる。
十把一絡げに慶應とは言い切れないモヤモヤを大学時代から抱え、社会へ旅立っていく。そんな“慶應内格差”についての東京カレンダーの人気連載をお届けする。

外資コンサル勤務バイリンガル美女・エミリ

「東京カレンダー」(運営:東京カレンダー株式会社)の提供記事です

ブランド企業入社の椅子取りゲームには、美女枠の鉄則が存在する。

財閥系の商社や六本木ヒルズ最上階にある投資銀行、企業再建を担う外資コンサル。限りある椅子を勝ち取るのは、頭脳派の東大・京大生がほとんど。そして、要領の良さでは負けない一握りの慶應ボーイ。だが、これらとは別に、慶應ガールのトップ層専用席が僅かに用意されている。

彼女たちは、顔、スタイル、頭脳、そして勝気な性格、すべてをバランスよく兼ね備え持つ。目を見張る美女で高学歴、かつ意見をしっかり言うともなれば、会社での成功は約束されたようなもの。面接官もおのずと合格点をつける。そうして、超一流企業には、自然と美女枠というのが存在するのだ。

木村エミリ。すらっとした手足に茶色がかったロングヘア。高い鼻に切れ長のスッキリとした目が印象的だ。中学までは父親の仕事の関係で、シアトルで過ごし、帰国後は国立の付属校に。大学は東大も狙える成績だったが、東大に入るとモテなそうなので、慶應法学部政治学科に推薦で入学した。帰国そして推薦という枠で入って来る外部女子は、ルックス・頭脳共に慶應女子高出身者に引けをとらない。

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