慶大推薦女子の恋を「内部女子」が打ち砕く 東京カレンダー「慶應内格差」<4>
外資コンサル勤務バイリンガル美女・エミリ
ブランド企業入社の椅子取りゲームには、美女枠の鉄則が存在する。
財閥系の商社や六本木ヒルズ最上階にある投資銀行、企業再建を担う外資コンサル。限りある椅子を勝ち取るのは、頭脳派の東大・京大生がほとんど。そして、要領の良さでは負けない一握りの慶應ボーイ。だが、これらとは別に、慶應ガールのトップ層専用席が僅かに用意されている。
彼女たちは、顔、スタイル、頭脳、そして勝気な性格、すべてをバランスよく兼ね備え持つ。目を見張る美女で高学歴、かつ意見をしっかり言うともなれば、会社での成功は約束されたようなもの。面接官もおのずと合格点をつける。そうして、超一流企業には、自然と美女枠というのが存在するのだ。
木村エミリ。すらっとした手足に茶色がかったロングヘア。高い鼻に切れ長のスッキリとした目が印象的だ。中学までは父親の仕事の関係で、シアトルで過ごし、帰国後は国立の付属校に。大学は東大も狙える成績だったが、東大に入るとモテなそうなので、慶應法学部政治学科に推薦で入学した。帰国そして推薦という枠で入って来る外部女子は、ルックス・頭脳共に慶應女子高出身者に引けをとらない。