小泉進次郎のイメージは、なぜ緑なのか? 選挙の勝者と敗者は何で決まるのか(下)
イメージカラーとキャッチフレーズが決まれば、それに基づいてビラ・ポスター・たすき・のぼり・ブルゾン・街宣車等を統一デザインで作成し、候補者のイメージを確立していくのです。
さらに、情勢調査の結果に基づき、前述したように戦略を作り、時間と資金をどの活動にどれだけ投入していくのか、実際の活動スケジュールを作成します。事務所やグッズ等の準備スケジュールを作成することも大事です。
衆院選の場合、いつ解散があるのかを見定めて選挙事務所を借りるのですが、借りるのが早すぎると資金的に厳しくなり、逆に遅すぎると良い場所をライバルに先に取られてしまったり、選挙事務所の場所を有権者に覚えてもらう期間が短くなってしまいます。
そういった意味で、早すぎず遅すぎず、ベストなタイミングを見定めることも、選挙プランナーの腕の見せ所と言えます。グッズの準備も、前述したようにイメージカラーは通常は先着順であるため、なるべく早く進めた方が良いのですが、イメージカラーやキャッチフレーズ、そして政党色の強弱等は一度決めたらなかなか変えることができず、また、選挙直前の情勢も含めて判断できればより理想的であるため、そう易々と決めて良いものでもありません。だからこそ、グッズの準備スケジュールも重要なのです。
23日は東京都議選、そして7月21日は参院選の投票日です。これからの東京、そしてこれからの日本を決める大切な選挙です。「うるさいなぁ」と思うのではなく、各候補者の政策の違いだけではなく、イメージカラー、キャッチフレーズ、グッズデザイン等の違いにも着目し、「この戦略はさすがだな。有能な選挙プランナーが付いているのかな?」とか「あの戦略はダメだな。私が選挙プランナーになってあげたいくらい」というように、これまでとは違った目線で各候補者を品定めしてみるのも、新しい選挙の楽しみ方かも知れません。
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