3Dを活用すれば原発の安全性は高まる 仏ダッソー・システムズ シャーレス社長兼CEOに聞く

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問題なのは、原発にとどまらず、地上にあるほとんどの巨大インフラが2次元の図面を使って設計されているということです。パニックのような災害が起きてしまうと、複雑すぎる図面を読んでいる時間はありません。3Dのバーチャルな世界であれば何か事故が起きた場合に備え、どこにバルブがあるか、どういった修繕作業をすればいいかをあらかじめトレーニングできるため、混乱を抑制できます。

私は、地上にある大きな建築物にはすべて3Dシミュレーションが必要だと考えています。飛行機の場合には空を飛んでしまうと人間のコントロールが利かないため、徹底的にシミュレーションを行っています。それに対し、地上にある施設の場合にはコントロールできるという錯覚の下で、3Dシミュレーションが進んでいない。そこの意識改革を進めていくことがダッソーのやるべきことだと考えています。

(撮影:ヒダキ トモコ)

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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