マイクロソフト、「iPad」対抗策の実情 タブレット「サーフェスRT」、期間限定で値下げ
ただ、あるRTユーザーは「アイパッドに比べてアプリが少ない点が最大の弱点」と不満を漏らす。マイクロソフトは詳しい数字をまったく明らかにしないだけに、実際の販売状況が本当に好調なのかには、やや疑問も残る。
Win8搭載のサーフェスプロは“内なる敵”
さらにマイクロソフト自身にも、RTの販売で悩ましい面がある。今月7日に発売した「サーフェスPro(プロ)」(32GB仕様、9万9800円)の存在だ。サーフェスプロはインテル系CPUとともに、OS(基本ソフト)に通常のパソコンと同じウインドウズ8を搭載する。キーボードの着脱が可能なことを除けば、ほぼパソコンそのもの。既存のパソコンのようにUSB経由でソフトをインストールできるため、パソコンに慣れ親しんだユーザーが移行しやすい。
一方のRTは、アプリやソフトをウインドウズストアからのダウンロードでしか入手できないところが弱点。とどのつまり、RTはアイパッドのブランド力とサーフェスプロという“内なる敵”の2つを打ち破らなければならない。期間限定の1万円値下げの裏側に、悩ましい事情が透けて見える。
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