「今すぐではないが、来年か再来年あたりから」というようなスケジュール感まで含めると、もはや当然のように、外国人海外大学生の採用に意欲が高まりつつあります。ごく一部の企業だけがやっていたことから、企業全体に広がりつつあることは確実だといえます。
国内学生と外国人学生との競争が始まる
企業は、継続的かつ持続的に経営ができるよう、事業を推し進めてくれる人材を求めています。そのために必要な人材は、必ずしも国内で学ぶ学生とは限りません。そうなると、国内の学生も今までのように、日本の新卒学生50万人の中だけで競争しているのでは済まなくなる可能性もあります。
中国700万人、インド500万人、そしてアジア全域や全世界……今はまださほど目につきませんが、水面下では就職活動におけるグローバル競争も広がりつつあるという実感を得ています。これからは、そういった規模の競争もあるというように、意識を高めていく必要があるのではないでしょうか。
外国人海外大学生は、小さいころから競争を勝ち抜くため、努力し続け、自分らしさや自分の強みをアピールすることに長けています。そして、長期の休みのたびにインターンシップに参加するなど、自分のキャリア設計に対しても積極的です。
一方、私自身がワーク・イン・ジャパンを通じて学生と接している中で、日本の学生は「この会社で頑張るんだ」と覚悟を決めて踏ん張れる粘り強さを持っており、それが企業からの評価につながっているように感じます。
だからこそ、日本の学生ももっと早い時期から、社会や「働く」ということを意識してほしい。意識することで自分がどういう人間で、どういう瞬間に力を発揮できるのかを理解できれば、海外の学生以上に自分の持ち味を生かす方向性を見い出せるのではないでしょうか。日本の就活生のみなさんには、自分らしさを活かせる企業と出会っていただき、世界の学生にひけをとらない活躍を期待しています。
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