米テスラCEOが描く、再生エネルギーの未来 最も有望なのは、太陽光だ

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地中深くからガスを掘り出したうえ大気中にCO2を放出することが環境にまったく悪影響を及ぼさない、という確信がどこにあるのでしょうか。仮に悪影響を及ぼさない確率が99%あったとしても、1%でも逆の確率があれば、その影響が地球全体に及ぶという点で悲惨です。加えて近年、データによって温暖化と気候変動や海の酸性化などの関連性は実証されつつあります。これを現実と受け止めて、対策を講じなければなりません。

さらに重要なのは、シェールガスやシェールオイルも無限ではないこと。つまり、長期的には持続可能なエネルギーを確保する必要性があるということは変わっていません。

何かしらの技術が開発されなければ、人類は滅びる

──シェールガスの掘削技術も長年かけて開発されたものですが、技術革新は人類にとってよい環境を築くことができますか。

私は技術者なので基本的にはテクノロジー支持者ですが、いいことばかりではないことも理解しています。ただ、技術は進化したほうがいい。化石記録を見ると、過去に隕石の直撃とか巨大火山噴火や長期にわたる氷河期など自然災害によって、生物の大量絶滅があったことがわかります。つまり、何かしらの技術が開発されないかぎり、人類は天災によって滅びてしまう可能性がある。それだけではなく、技術の進化があったほうが、未来はよりエキサイティングです。

(撮影:Paul Sakuma)

週刊東洋経済2013年5月18日号掲載記事を一部加筆・修正して掲載しました)

倉沢 美左 東洋経済 記者

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くらさわ みさ / Misa Kurasawa

米ニューヨーク大学ジャーナリズム学部/経済学部卒。東洋経済新報社ニューヨーク支局を経て、日本経済新聞社米州総局(ニューヨーク)の記者としてハイテク企業を中心に取材。米国に11年滞在後、2006年に東洋経済新報社入社。放送、電力業界などを担当する傍ら、米国のハイテク企業や経営者の取材も趣味的に続けている。2015年4月から東洋経済オンライン編集部に所属、2018年10月から副編集長。 中南米(とりわけブラジル)が好きで、「南米特集」を夢見ているが自分が現役中は難しい気がしている。歌も好き。

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