男がスポーツセダンに今、「あえて乗る」意味 クルマもファッションもスタイルが大事だ

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小川:もちろん、記念日をふたりで祝うというのもあるから、口説きだけではないですが、食べて飲んでそれでバイバイだとがっかりする。もちろん、魅力乏しき男子が悪いんですけどね。なぜこんな話をしたかというと、たとえばAMGを買ったとき、女性はそれを理解してくれるのかな、というのが知りたくて。女性を口説くとかじゃなくて、せっかく買ったんだから、奥さんやパートナーと価値観を共有したいじゃないですか。それって大変だけど、実は楽しい作業だと思うんです。

森口:そのためにも、パートナーと乗る時はしっとりとした上品なクルマである必要がありますよね。ひとりになった時にスポーツモードに切り替えて、スポーツカーに化ける。これがスポーツセダンの醍醐味でしょう。

サトー:クルマが好きだという女性でも、飛ばされるのはイヤですよね?

芹名:そうですね、運転はジェントルがいいです。ただ、ふとした瞬間に、やんちゃな感じがチラリと見えるのはいいと思いますけど。

小川:まぁ、色々言いましたけれど、スポーツセダンの最大の魅力は、異性を惹きつけることもそうだけど、運転する価値があるということです。

芹名:そうです、女の人にモテたいという感じはあまり出てこないほうが好ましいと思います。でもこだわって選んで、素敵なインテリアに囲まれて楽しそうに運転していると、男性からぐいぐい来なくても格好いいと思いますから。

森口:あとは生活の中にスポーツセダンがあることのメリットもありますよね。やっぱりそれなりのホテルの車寄せなんかだと、セダンじゃないとさまにならない。

小川:セダンは上品でエレガントな存在で、こればかりは他のタイプでは替わりが利かない。

サトー:やはりスポーツセダンには、普通の実用車にはないロマンがあるということですね。座談会のまとめとして、われわれがお勧めするスポーツセダンを挙げてみました。読者のみなさんのスタイルに合う1台が、このなかから見つかることを願っています。

座談会メンバー

モーター目線

サトータケシ

かつて自動車専門誌の編集部に在籍。自動車の最前線の取材を続けている立場で発言。

 

 

ライフスタイル目線

小川フミオ

クルマはもちろん、食やデザインなどライフスタイルに精通した言葉には説得力あり。

 

助手席の女王目線

望月芹名

「サーキットで聞いていたのでエンジン音は好き」。理屈ではなく感性でクルマを語る。

 

ファッション目線

森口德昭

表の顔のひとつはファッションエディターだが、もうひとつの表の顔は『GQ JAPAN』のクルマ担当。

 

(Photos: Maciej Kucia (car) @ AVGVST, Shinsuke Kojima (portrait), Styling: Akito Kitano, Words: Takeshi Sato)

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