男がスポーツセダンに今、「あえて乗る」意味 クルマもファッションもスタイルが大事だ

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森口:ちょっと縫製やシルエットにこだわったチェスターフィールドコートを着ている、という感じ?

芹名:ちょうどそんな感じです。

森口:先ほどお話ししたスーツで言えば、グレーでもネイビーでもいいけれど、ミリ単位で計算された普通さがファッションとしては正解。それがわかった上で、シャツの袖の上から機械式時計をはめたり、ごつゴールドのブレスレットや個性的な眼鏡をするという外し技がきくんです。

小川:セダンで言えば、その外し技はスポーティということですね。

森口:そうなんです。ルールはマスターした上で、どこかで遊びがほしい。だから端正なデザインに加えて、パワーのあるエンジンや性能のいいサスペンション、ワイドなホイール&タイヤを備えたスポーツセダンに男は惹かれるし、存在する価値があると思います。

サトー:基本を完璧にマスターした上であえて崩す、歌舞伎で言う型破りですね。

芹名:高級なセダンに乗っていて、落ち着いている人に見えるけど、ヤルときはヤルぞという雰囲気が垣間見えるのが、スポーツセダンの格好よさだと思うんです。そういうクルマに乗っている人は、男性としても魅力を感じます。

男女の間の深い河、そこに橋を架けるのが醍醐味

小川:正直な話をすると、スポーツカーって多くの女性はイヤがるじゃないですか。うるさいし乗り心地は悪いし、乗り降りはしにくいし。オープンカーなんて髪が乱れて最悪。

芹名:(笑)。スポーツカー自体は格好いいと思いますが、日常生活で上品に使うことを考えると、難しい場面もありそうですね。

サトー:黄色いスーパーカーで迎えに来られるのは恥ずかしいという女性もいますよね。

芹名:かなりの人物じゃないと、胸を張って乗り込めないと思います(笑)。

小川:そう考えると、男と女の間の深い河をうまく越えていかないと、女性には到達できない、と。その意味で、スポーツセダンはいいポジションにあると思いますね。

サトー:ではここで、スポーツセダンと女性というテーマを掘り下げてみようと思います。

小川:ここに並べたモデル(1ページ目ギャラリー)を筆頭に、スポーツセダンはインテリアにもすごくこだわっていますよね。いい革を使っていたり、ステッチなどの細部までデザインされていたり。そういうのって、女性には響くのでしょうか?

芹名:先日、父とレクサスのディーラーに試乗に行ったんです。ツートンのレザーのシートなど、インテリアがすごくきれいで。インテリアが素敵だと、ハンドルやスイッチを触っている手も格好よく見えます。父の手でも格好よく見えたのだから(笑)、気になる異性だったら絶対にセクシーに見えるはずです。

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