パチンコ屋から、外資コンサルに転職できるか グローバルエリートがキャリア相談に回答!

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子供の今の選択肢を増やすか、将来の選択肢を増やすか

さて、当然のことながら、人生にはいろいろな幸せのパターンがあり、個性に応じて強みが伸ばされるべきである。世界一受験戦争の厳しい韓国では、行き過ぎた詰め込み受験勉強の反省もあり、朴槿恵大統領になってから、大学側は高校で学んだことしか出題しないことや、学力だけでなくさまざまな適性を伸ばす教育を推進する方針を打ち出している。

しかしその個性に応じた強みを見出すか、伸ばす努力もしておらず、単にアイフォンでオンラインゲームにどっぷりはまることを許すことに対して 「ゆとりを!」「子供に選択の自由を!」と叫ぶのは、逆説的にその子の人生を毀損してしまう。

教育とは、その瞬間はしばしば楽しくないため、人生の消費ではなく投資である。勉強だけ必死にやる代わりにバスケットボールの全国大会とダンスサークルのパーティを運営することは、リーダーシップや人間の本質について大きな教訓を学べるという点で、学校の詰め込み教育以上の意義があり、私は大いに推奨したい。しかし仮にだらだら遊んでいるだけで、情熱をもって打ち込んでいるわけでないならば、ある程度無理やりにでも、ないしご褒美で釣ってでも、勉強させたほうがいい。

もちろん、自由放任で育てたほうが子は育つ、というケースは存在する。そして“グローバルエリートの母も見た!第二回”でも書かれていたことだが、周りのエリート友人に聞いてみると、非常に高い確率でご両親が自由放任に育てて勉強を無理強いしなかった、と語っている。しかしそれは、もともとできのいいお子さんの話である。

私は断固、勉強が嫌いでザリガニ採りとキンケシ集めに熱狂していた、いわゆる“暴れハッチャク”な小学生だったが、親にあのとき勉強を強制されなかったら、えらいことになっていた、と胸をなで下ろしている。貴方のご子息がどちらのタイプか見極めたうえで、育児方針を決められることをお勧めしたい。

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