どうでしょうか? 何の対策も練らずにいきなりこの手の問題にきっちり回答するとなると、RとLだけの一般TOEICテストで満点を持っている人でも、なかなかうまくいかないはずです。この問題はこれひとつで、リスニング→要約→提案という能力が試されるので、間違いなくスピーキングテストの最難関と言えます。
まず気をつけなければならないのが、回答するシチュエーションがビジネスで、しかも苦情に対するものだという点です。留守電の苦情には「海外出張が迫っているので緊急を要する」「改善されないと損害が出て、自社が負担しなければならない」「家族や友人(仕事)の特別なイベントなのに」といった、苦情のハードルを高めるメッセージがよく散りばめられています。
それらをくみ取って理解したうえで、失礼にならないよう丁寧な言葉遣いを心掛けながら、相手に納得してもらえるような解決(改善)策を述べる必要があります。
典型的な回答のパータンは、「自己紹介→相手の苦情(の問題点)の確認→解決策1(→時間があるようなら解決策2)の提案→まとめと終わりのあいさつ」となります。では、順を追って説明していきます。
自己紹介
これは、日本語の電話でも同じことですが、まずはあいさつをすることが大切です。Helloと言ったら、その後は自分の名前と会社名(所属先や肩書き)、誰宛てのメッセージかを告げます。
電話で名乗るときはMy name is ○○(自分または架空の名前)from △△(会社名)とするのが一般的なので、これを鉄板として使うといいでしょう。そのほか、This message is for Mr.(Ms. )Smith.(スミスさまにご連絡さしあげております)、I am returning your call.(折り返しのお電話を差し上げております)、Thank you for your call. (お電話ありがとうございました)といった電話の冒頭でよく使うフレーズも、すぐに口をついて出てくるまで音読を繰り返してください。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら