日本生命、超金融緩和続けば運用難に

新契約で再び逆ザヤが発生

これらは生保にとって望ましいシナリオだ。だが、その道筋が判然としない中で主力の運用手段である超長期国債利回りが超低水準を続けた場合、新規契約で逆ザヤが常態化しかねない。逆ザヤを解消するには保険料をアップさせるしか方法はないが、そうなると新契約の減少につながる。

「時間差の戦略」も必要

そのため、「一時的に逆ザヤになるものの短めの資産に資金を待機させたうえで、タイミングを見て長期債に振り向けるという『時間差の戦略』も必要になる」と大関氏は運用の難しさについて明かす。

生保会社にとってアベノミクスの恩恵が大きなものだったことは確かだ。日生では、国内株式などの有価証券の含み益が前3月末までの1年間で3兆円も増加した。その一方で超低金利政策が長々と続く事態はありがたくない。
 

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • ドラの視点
  • 精神医療を問う
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT