では、一流の人に学ぶ「おカネの使い方の秘訣」は何なのか。
「”おカネの使い方”で一流・二流と言われたらたまらん」「自分で稼いだおカネなんだから、他人に迷惑かけなければそれでいいでしょう」という反応を予想し、今回は「少なくとも永遠の二流」にだけはならないために、以下、「二流の人の反面教師」という形で紹介しよう。
お金を使うことは「他人へのメッセージ」
【1】「みっともなさ」を自覚する
先ほど言及した「貧乏根性」「たかり根性」に関していえば、反面教師には事欠かない。
舛添前都知事がやり玉に挙げられたが、彼はまさに氷山の一角で、国会議員、地方議員の中には、自分がマスコミの注目を浴びないように願っている“先生方”はゴマンといらっしゃることだろう。
税率が高く、巨額の負債を次世代に押し付け、さらに自分たちは他人のおカネ、税金を無駄遣いして世界で豪遊している醜さを鑑みたとき、「他人のおカネに群がって生きる貧乏根性」のあさましさを胸に深く刻むことが金銭感覚正常化の第一歩である。
【2】「カネを使う=他人へのメッセージ」と認識する
もうひとつ大事なことは「カネを使う=他人へのメッセージ」だということをいつも肝に銘じておくことだ。
あなたのカネの遣い方を、仕事相手はよく見ているものだ。そして、「こいつはカネにだらしない」といったん思われると、大きな仕事、大切な仕事を任せようと思われなくなってしまう。
他人のおカネを、自分のおカネを節約する以上の執念で節約するからこそ、「ビジネスパートナー」としての信頼を勝ち取ることができるのだ。
【3】カネの使い道を振り返り「自分の価値観、人生観」を問い直す
そして最後に最も大切なのが、「使い方」の金銭感覚から、自分の価値観、人生観を問い直すことである。
自分がいま何におカネを、どのくらい使っているか、まずはそこから見つめなおしてほしい。すると、「あなたがどんな人か」が浮かび上がってくるはずだ。
おカネも人生も、限りあるものだ。その限りある資源をどう配分しているかによって、あなた自身の「価値観」や「精神の成熟度」「人生の優先順位」が垣間見えるのだ。
あなたが「頭の良さ・学歴」とは関係ない、高い「仕事のIQ」の持ち主かどうかは、普段のカネ遣いによって、よくも悪くも如実にバレてしまうのである。
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