「駅弁」販売駅が多い地域、路線ランキング 時刻表で探る「鉄旅のお供」駅弁の初データ

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続いて調査したのは、都道府県別の駅弁販売駅数だ。1位は北海道(21駅)、2位は東神奈川駅でも駅弁を販売している神奈川県(15駅)で、以下福岡県(12駅)、静岡県(9駅)……と続く。

このデータを集計して驚いたのは、山口県と大分県が0駅という結果だったこと。長距離を走る特急がない徳島県で、駅弁販売駅が0駅になってしまうのは想像ができる。だが、東京行きの「のぞみ」が1時間に1本停車する新山口、駅弁大会で人気を博していた「ふくめし弁当」や「ふく寿司」を発売していた下関でも、駅弁販売は赤字が出るのだろうか。

山陽新幹線や山陽本線のページを何度確認しても「弁」のマークや、駅番販売情報は確認出来なかった。また、国際的な観光地、別府、博多方面から宮崎方面に鉄道で向かう場合、乗換駅となる大分を抱える大分県でも「弁」のマークは見つからなかった。

また、新幹線の駅が4つあるのに宮城県は仙台駅のみ、舞鶴駅や福知山駅でも駅弁を販売していそうなのに、京都府は京都駅のみという結果にも驚きだ。ただ、ここで調査の対象としている「弁」マークはあくまで一般社団法人日本鉄道構内営業中央会に加盟する業者が駅弁を販売する駅の印なので、それ以外の業者が販売している可能性はある。

最後に調べたのは、路線別の駅弁販売駅数。取扱駅ナンバーワンは、31駅の東海道本線だった。新幹線が通らない平塚、沼津、草津などで販売するのは、さすが歴史ある路線と言ったところか。

第2位は、鹿児島本線と東海道新幹線(16駅)。鹿児島本線は、戸畑、八幡、黒崎、赤間、福間など、小倉―博多間に多くの販売駅があった。東海道新幹線は三河安城以外のすべての駅で販売を行っていた。「東海道新幹線の駅で、駅弁を販売していない駅がある。○か×か?」とか「東海道新幹線の駅で、駅弁を販売していない駅は、三河安城である。○か×か?」といったようなクイズに使えそうだ。

小倉ー宮崎間は駅弁販売ゼロ

第17位の日豊本線(5駅)は、小倉から鹿児島まで、特急を乗り継いで行くと6時間以上かかる路線だが、小倉ー宮崎間の駅弁販売駅は0。小倉や博多方面から特急旅を楽しむ場合は、小倉や博多で駅弁を2つは買い込んでおいた方がいいだろう。

今回の調査の際、過去のデータと比較するため、2006年の時刻表を調べたところ、さらに面白い事実が見えて来たので、今後、2006年、1996年、1986年の時刻表に載っている駅弁販売駅と、その変遷、現在の駅弁販売駅を比較、調査が終了し次第、また発表したい……と思う。

次ページ路線別の駅弁販売駅数1~19位を初公開!
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