中国の海浜幕張、蘇州の15兆円市場を狙え 「チャイナ・ミドル」に商機アリ!
蘇州へのビジネス展開を狙う、日系大手小売企業
1000万人を超える人口と消費購買力を持つ都市を世界大手の小売流通業が見過ごすはずがない。すでに仏カルフール、英TESCO、米ウォルマート、独METRO等が進出済みだ。他方、日系企業の動向をみると、蘇州市最大級の日系百貨店は「泉屋」(イズミヤ)である。2011年11月に中国第1号店を新区に百貨店形態で開店した。大手のイオンモールは2014年中に蘇州市や天津市、広東省広州市に計3つのショッピングセンターを開業すると発表している。
アパレル系では、ユニクロが蘇州市内に3店舗を構え、前述、泉屋の中にも店舗を開設。外食領域ではファミレス大手のサイゼリヤ、カレー専門店のCOCO壱番屋、牛丼のすき屋などが進出している。
ビジネスサイドから見れば世界の大手小売流通業の進出が進む蘇州だが、そこに住む一般市民の生活実態とはどのようなものなのだろうか?
中国の次世代消費の主役は「80后」(バーリンフォー)中間層と言われている。「80后」とは1980年代に生まれた若年層のことを指す。なぜ消費の主役と言われているか。それは彼らが「小皇帝」と呼ばれ、一人っ子政策が推進された世代に生まれた子どもたちで、両親とその祖父母、最大で6人のおカネをあてにできる「6ポケット」族と言われているからだ。
今回は、現地で生活する家族にインタビューをした。彼らの「生の」生活動向からどんな消費性向が読み取れるのか。まずは、2児の子どもを育てる夫婦に話を聞いた。
子育て夫婦はオンラインショッピングを有効活用
――普段はどんなところで買い物をしていますか?
夫:現在の買い物はほとんどネットショッピングだね。
妻:勤務先近くの大きなスーパーに昼休みに会社を抜けて買い物をしています。そのほかは大抵ネットショッピングですね。安いし、家まで配達してくれるのが魅力ですね。
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