思考のスピードは「2本の線」で速くなる 自分で「超シンプルフレームワーク」を作ろう

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この2軸でつくるフレームワークには、3つのタイプがあります。それぞれ、私が実際に自作したフレームワークをもとに、使い方を紹介していきます。

実例1「4象限」――分かりづらいものを見える化する

何かを評価したり、分析したりするときに有効なのが「4象限」です。2本の線を真ん中で交差させ、2本の軸の意味をそれぞれ決めれば、2×2の4つのセグメントができます。この4つの部屋ごとに、あらゆるものを評価分析ができます。

たとえば、あなたがマネジャーで、自分の部署のメンバーのスキルアップをはかりたいと考えたとき。いきなりメンバーに対してOJTを行うよりも、まずは2軸フレームワークで一人ひとりのスキルと、チーム力を見える化したほうが効果的です。

このマトリクスでは、横軸をプログラミングスキル、縦軸を業務スキルに設定し、メンバーのスキルを可視化しました。

右上にあるエリアは総合スキルが高く、逆に左下は総合スキルが低いということを示しています。とはいえ、単純に全員が右上に行けばいいというものではありません。もちろん右上にのみ固まればいいですが、それには人材育成のための時間がかかってしまいます。そこで、2本の線でセグメント分けをして、チーム力を最大化するための作戦を考えていくのです。

「Segment-1」のハイスキルエリアは、プログラミングのスキルも高く、業務スキルも高いエリアで、割となんでもできる人達です。ここに位置する人は経験豊富な人が多く、すなわち、年次・年齡も応じて高くなってきます。よほどの少数精鋭のチームを除いて、現実的に、チーム全員がこのエリアになることは不可能です。

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