思考のスピードは「2本の線」で速くなる 自分で「超シンプルフレームワーク」を作ろう

拡大
縮小

この2軸でつくるフレームワークには、3つのタイプがあります。それぞれ、私が実際に自作したフレームワークをもとに、使い方を紹介していきます。

実例1「4象限」――分かりづらいものを見える化する

何かを評価したり、分析したりするときに有効なのが「4象限」です。2本の線を真ん中で交差させ、2本の軸の意味をそれぞれ決めれば、2×2の4つのセグメントができます。この4つの部屋ごとに、あらゆるものを評価分析ができます。

たとえば、あなたがマネジャーで、自分の部署のメンバーのスキルアップをはかりたいと考えたとき。いきなりメンバーに対してOJTを行うよりも、まずは2軸フレームワークで一人ひとりのスキルと、チーム力を見える化したほうが効果的です。

このマトリクスでは、横軸をプログラミングスキル、縦軸を業務スキルに設定し、メンバーのスキルを可視化しました。

右上にあるエリアは総合スキルが高く、逆に左下は総合スキルが低いということを示しています。とはいえ、単純に全員が右上に行けばいいというものではありません。もちろん右上にのみ固まればいいですが、それには人材育成のための時間がかかってしまいます。そこで、2本の線でセグメント分けをして、チーム力を最大化するための作戦を考えていくのです。

「Segment-1」のハイスキルエリアは、プログラミングのスキルも高く、業務スキルも高いエリアで、割となんでもできる人達です。ここに位置する人は経験豊富な人が多く、すなわち、年次・年齡も応じて高くなってきます。よほどの少数精鋭のチームを除いて、現実的に、チーム全員がこのエリアになることは不可能です。

次ページミスをなくすために役立つのが「マトリクス」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT