思考のスピードは「2本の線」で速くなる 自分で「超シンプルフレームワーク」を作ろう

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そして何より大切なことは、致命的なモレがなくなるということです。もしも「あっ、商品Cについて調査が漏れていた!」「商品Dのアクションができていない」といったモレが途中で発覚してしまうと、その手戻り、解消にかかる時間とコストは計り知れません。

実例3  「グラフ」――説得する

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誰かを説得したいときに使えるのが「グラフ」です。横軸に時間軸をとり、縦軸でその効果を示します。

あなたがある商品について、売上を伸ばすための施策を考えたとしましょう。「これから3ステップのアクションを行い、今の売上に比べてプラス30億を目指します!」ということを上司や上層部に提言する場合。下のような2軸で示すと、文章や口頭で説明するよりもより分かりやすく、相手が納得しやすくなります。

なぜ説得しやすくなるかというと、時間軸で段階を追ってみせていくことによって、具体的なアクションと、その実現のイメージがつきやすくなるからです。

この図では、次のような3つの施策をグラフで説明しています。

Step1 広告拡大……既存の広告を拡大し、購買層の目に留まる数を増やします。プラス10億の見込み。

Step 2 雑誌掲載……これまでは進出していなかった雑誌への広告掲載に切り込みます。プラス10億の見込み。

Step 3 地方拡大……都市部中心の流通だけでなく、地方への流通にも力を入れる。プラス10億の見込み。

グラフによる説得は、上司だけではなく、自分のチームメンバーに説明するときも有効です。アクションと目標を共有することができて、チーム全体が同じ方向に向きやすくなる効果もあります。何に力を入れれば良いか、そして具体的な目標値もわかりやすくなります。

 

9/10(土)に、筆者のセミナーが行われます。仕事の効率化に興味がある方は、お申し込みください。

 

木部 智之 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社ディレクター

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きべ・ともゆき / Tomoyuki Kibe

横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了後、2002年に日本IBMに入社。数々の炎上プロジェクトの火を消し、エグゼクティブ・プロジェクト・マネージャーに。2018年よりパナソニックのソリューションビジネスの立ち上げに従事し、パナソニック コネクトのカンパニー役員を務めた。これまで、大小様々な組織やチームをリード。人材育成、リーダー育成にも力を入れており、社内外でビジネススキルやリーダーシップに関する研修やセミナーを実施。著書に、『入社1年目のビジネススキル大全』(三笠書房)、『プロジェクトのトラブル解決大全』(KADOKAWA)、『超速PC仕事術』(東洋経済新報社)など。

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