9月のFXは1ドル「90円」「105円」のどっちだ 3人の「億トレーダー」が大胆に予測

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同じく「90円まで行くのでは?」と分析しているのが、推定資産数十億円ともいわれている専業トレーダーのMさん(関東在住・40代前半の男性)だ。「そこまでいかないと、相場が終わらない。中国などのリスクもあるし」とも話す。

Mさんは、FXを始めて2年間は全く勝てなかった。だが、その後、4年間で今の資産を築き上げた。驚くべきことに、FX歴はたった6年だ。FXが始まっておよそ20年。確かに、そろそろMさんのような天才が出てきてもおかしくないのかもしれない。

「最近は、レバレッジを下げて取引している」と話す彼のポジションは、それでも膨大な量で、商いの薄い時間帯なら、自分の取引で値が動く可能性もあるほどだ。そのMさんが、上値の重いドル円を前に、相場の行方を下方向でみるのは当然のことかもしれない。

余談だが、Mさんは「僕の資産は、宝くじに当たったようなもの。これから真価が問われるのだろう。重要な経済指標発表などのイベントを前にすると、ポジションを持たずにはいられず、昨年のドラギショックの時は、3億円ほど損をしてしまった。

これまではファンダメンタルズ中心で取引してきたが、最近チャートを見るようになった。とはいえ、テクニカルチャートは一切表示しておらず、見るのは値動きだけ」という。

Mさんのすごさは、「集中している時は、10分後の値の位置が予測できる」ことだ。しかも、「もし集中している時に負けが続いたら、トレードはやめる」と決めているそうだ。

「雇用統計まではドル高目線、結果で攻め方を変える」

さて、もう一人。大手食品会社に勤務している40代のサラリーマントレーダーWさんだ。「不変ではないので、その都度、修正するつもり」と前置きしたうえで、「9月2日に発表される米国の雇用統計までは、ドル高円安目線で。もし、雇用統計の結果が悪く、値動きが下方向になれば、1ドル97円もしくは95円まではドル売りで攻める。逆に、雇用統計の結果が良ければ、105円までを想定して、日銀金融政策決定会合とFOMCまでは買いスタンス」と、明確なポイントを教えてくれた。

ただし、今回は、日銀の会合終了後に、FOMCの結果が発表されるため(両会合ともに9月20、21日に開催)、会合の後は難しい値動きを想定しているという。

「日銀が仮に緩和した場合は、アメリカの利上げ期待を巻き込みながら、大きく円安方向に動くだろう。FOMCで利上げした場合、いったん事実売りが出る可能性もあるが、それ以降の円安が期待できるため、ドル円は買いスタンスで考える」そうだ。「いずれにしても大きく動けば、流れに沿ったトレードをする」とも話してくれた。

間もなく、秋相場が始まる。秋は、過去もブラックマンデーやリーマンショックなどがあったように、暴落が起きやすい季節だとされている。それだけに、状況に合わせた迅速な判断、機敏な取引が求められそうだ。

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