「マイナス金利だから」と下手に動くと損する ローン借り替えや家の購入あせってませんか
また、金利が下がったことでローン金利も下がるので新規に家やマンションの購入を勧められたリ、ローンの借り換えを検討したりする人もいると思います。これも前述の投資と同じで、焦ってやらない方が良いと思います。
まず新たに家を購入する場合ですが、そもそも家を買うのは一種の“投資”です。投資といっても別に値上がり益だけを目的にするのではなく、快適に住むというリターンも重要な投資の目的です。
負うリスクと得られるリターンのバランスを考えよ
したがって、投資する際に一番大切なのは「自分が負うリスクと得られるリターンのバランスを考えること」です。
もし自分の家を購入する場合なら、利便性や住む上での快適さ、将来買い替える可能性があれば、その際の価格の見通し等を総合的に判断して買うかどうかを決めるべきであって、ローン金利というのは購入するための費用の一部に過ぎません。ローン金利が下がったからといって飛び付いて買うというのであれば、スーパーで「本日ポイント3倍デー」と言われて、特に欲しいわけでもないものをつい買ってしまうのとあまり変わりません。
また、金利が下がったのでローンの借り換えということも検討する意味はありますが、どんな場合でも借り換えしたほうが有利になるというわけではありません。
借り換えにあたっては発生する費用、例えば手数料や保証料、登録免許税等があります。これらの諸費用の合計と借り換えによって支払いが減る金利の総額を比べてみて、有利になるのであれば実行する価値はありますが、そうなるかどうかを判断するにはシミュレーションをすることが必要です。
マイナス金利というのは経験したことがないので、これを機にビジネスチャンスととらえる業者はたくさんあります。ただ、いずれの場合でもお金を動かすことに対しては慎重に考えるべきです。特に目先で短期的な利ザヤ稼ぎをするわけではなく、長期的な資産管理ということから考えた場合は、すぐに飛びつくのではなく、じっくり考えてから判断すべきだということを忘れないでください。
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