初公開!ESG企業ランキングトップ100 GPIF新指数に採用されそうな銘柄はコレだ
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国内株式を対象にしたESG(環境・社会・ガバナンス)指数を公募するなど、環境、社会、ガバナンスに配慮するESG投資の知名度が増してきている。この新指数で対象銘柄に選ばれれば、各企業にとってもひとつのステータスになる可能性が高いだけに注目が集まりそうだ。では、実際にどのような企業が選ばれるのだろうか。
東洋経済新報社ではESG評価を長年にわたり行ってきた。独自の調査票で集めた日本最大のCSRデータベースを基に環境(E)、社会性(S)、企業統治(G)に加えて人材活用(H)の4つの評価軸で「東洋経済CSR評価」を作成している。また、「会社の基盤は人」という基本的な考えのもと、ESGのベースとして人材活用(H)を重視し、「ESG-H」という枠組みで企業を判断するやり方を2006年から行ってきた。
今回はこのCSR評価データを使い、われわれの考えるESGに優れた銘柄選びを行ってみた。対象は『CSR企業総覧』2016年版掲載の1325社で環境(26項目)、社会性(27項目)、企業統治(37項目)、人材活用(40項目)の4分野で評価。それぞれ100点満点で、合計400点満点のランキングを作成した(各分野の評価項目はCSR企業ランキングの説明を参照)。
高得点の富士フイルムホールディングス
さらに、株式投資が目的のため、一定の利益率も必要と考え2016年3月期までの3年平均でROE5%以上も条件に加えた。CSR企業ランキングの順位も併せてESGに優れた上位100社を「ESG企業ランキング」として紹介する。
ランキング1位はCSR企業ランキングでもトップの富士フイルムホールディングスの385.3点。環境94.4点、社会性100点、企業統治94.7点、人材活用96.2点といずれも高得点だった。
2位はアサヒグループホールディングスの384.8点。環境95.8点、社会性97.3点、企業統治96.8点、人材活用94.9点とすべて90点台だが、合計ではわずか0.5点富士フイルムに及ばなかった。
3位はリコーの383.7点。環境98.6点、社会性98.6点、企業統治97.9点はいずれも2位のアサヒを上回るが、人材活用が88.6点と低く上位2社を下回った。
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