整理力を高める秘訣と、整理力が低い人への対処法を、1つずつポイントを絞って紹介しよう。
「歩く整理ダンス」を目指せ!
1.机とカバンから始めて、「歩く整理ダンス」を目指せ
整理力を高めようと思えば、まず始めるのは、机とカバンの中の2つだ。この2つが散らかっている人は、往々にして資料もパソコン内のデータも、きちんと整理されていないものである。
整理整頓は仕事能力のひとつであると同時に、習慣でもある。一度「整理しない生き方」が身についてしまうと、それを変えるのは至難の業だ。
できるだけ若いうちに整理整頓の能力を磨くことで、あなたの「仕事のIQ」は格段に高くなる。
まずは机とカバンの中から整理を始め、自分を「歩く整理ダンス」だと思って、森羅万象を片っ端から片付け、自分と組織の生産性を高めていこうではないか。
そうすれば、整理力が向上するのみならず、仕事のスピードや質、自分やチーム全体の生産性もおのずと向上するはずである。
整理していないものは持っていないものと同じであり、すぐに整理しないものは二度と取り出されない運命にあるのだ。
2.チームに「机やカバンが汚い人」を入れない
もし自分が上司やリーダーとして「人を選ぶ」立場にある場合は、「整理整頓ができない人は、なるべく自分のチームに入れない」というのも大事なポイントだ。
本記事で述べたように、「整理能力」が低い人は、往々にして、仕事は遅いし、生産性も低い。おまけに、自分のみならずチーム全体の仕事のスピードや質を下げる。そもそも、「職場のデスクが散らかっていて平気」という神経の持ち主は、「まわりのため」「チームのため」という視点が欠如している、他人に敬意をもたれない自分勝手な人が多いのだ。
もし、整理整頓ができない人がチーム内にいれば、そういう人にはできるだけ「ひとりで完結する仕事」を割り振るようにし、「チームワークを必要とする仕事は極力任せない」ことである。
私が本記事で書いたよう、「人を雇うときに、その人の整理能力を精査する」ことで、その人の「仕事のIQ」全体を見ることができる。そしてこの「整理能力のなさ」は、三つ子の魂100までよろしく、よほど努力しないかぎり永遠に改善されないのだ。
この意味で、チームのメンバーを選ぶときは、「机の上とカバンの中が汚い人を避ける」ようにするだけで、職場から「永遠に二流の人」を排することができるのである。
(イラスト:岸 潤一)
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