整理整頓でバレる「心底、二流の人」の3大欠陥 「机とカバン」に要注意!あなたは大丈夫?

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整理力を高める秘訣と、整理力が低い人への対処法を、1つずつポイントを絞って紹介しよう。

「歩く整理ダンス」を目指せ!

1.机とカバンから始めて、「歩く整理ダンス」を目指せ

整理力を高めようと思えば、まず始めるのは、机とカバンの中の2つだ。この2つが散らかっている人は、往々にして資料もパソコン内のデータも、きちんと整理されていないものである。

整理整頓は仕事能力のひとつであると同時に、習慣でもある。一度「整理しない生き方」が身についてしまうと、それを変えるのは至難の業だ。

できるだけ若いうちに整理整頓の能力を磨くことで、あなたの「仕事のIQ」は格段に高くなる。

まずは机とカバンの中から整理を始め、自分を「歩く整理ダンス」だと思って、森羅万象を片っ端から片付け、自分と組織の生産性を高めていこうではないか。

そうすれば、整理力が向上するのみならず、仕事のスピードや質、自分やチーム全体の生産性もおのずと向上するはずである。

整理していないものは持っていないものと同じであり、すぐに整理しないものは二度と取り出されない運命にあるのだ。

2.チームに「机やカバンが汚い人」を入れない

もし自分が上司やリーダーとして「人を選ぶ」立場にある場合は、「整理整頓ができない人は、なるべく自分のチームに入れない」というのも大事なポイントだ。

本記事で述べたように、「整理能力」が低い人は、往々にして、仕事は遅いし、生産性も低い。おまけに、自分のみならずチーム全体の仕事のスピードや質を下げる。そもそも、「職場のデスクが散らかっていて平気」という神経の持ち主は、「まわりのため」「チームのため」という視点が欠如している、他人に敬意をもたれない自分勝手な人が多いのだ。

もし、整理整頓ができない人がチーム内にいれば、そういう人にはできるだけ「ひとりで完結する仕事」を割り振るようにし、「チームワークを必要とする仕事は極力任せない」ことである。

私が本記事で書いたよう、「人を雇うときに、その人の整理能力を精査する」ことで、その人の「仕事のIQ」全体を見ることができる。そしてこの「整理能力のなさ」は、三つ子の魂100までよろしく、よほど努力しないかぎり永遠に改善されないのだ。

この意味で、チームのメンバーを選ぶときは、「机の上とカバンの中が汚い人を避ける」ようにするだけで、職場から「永遠に二流の人」を排することができるのである。

(イラスト:岸 潤一)

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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