ベンツが「若年層」を攻略するために選んだ道 インフルエンサーとの協業に邁進中
「このクルマを欲しい人が増えれば増えるほど、Cクラスクーペは価値のあるクルマになる。ソーシャルのおかげで、メルセデス・ベンツに興味をもってくれる若い消費者が増えている」と、メルセデス・ベンツUSAのマーケティング部門ゼネラルマネージャー、マーク・エイクマン氏は語る。「我々は消費者が『ワクワク』するコンテンツをつくり、彼らのオンライン体験を、まるで実際のショールームに足を踏み入れたかのような、情緒豊かで力強いものにしたいと思っている」。
インスタグラムのアイドル犬と共演
メルセデス・ベンツは高級車とエクストリームスポーツ愛好家の関心を惹くことばかりを追い求めているわけではない。情緒的な訴えでブランデッドコンテンツを作ることもある。
メルセデス・ベンツは2016年3月、制作会社MSPとコラボして、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)「GLS」の2017年モデルに向けて、ブランド初となる360度動画体験を作り上げた。その動画では、インスタグラムで有名なウルフドッグ(狼犬)のロキが、飼い主であるケリー・ランド氏の運転する2017年モデルGLSと並んで、雪と常緑樹に覆われた美しい山々を疾走し、コロラド州のクレステッドビュートの景観をロキの目線で紹介している。