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保育園に入れない、母親たちの悲鳴 申し込みの3割以上が落選、足立区の厳しい現実

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シングルマザーも落選

シングルマザーでも、1次募集で不承諾になった人もいる。同じ梅田地区に住む仙石カヨさん(45)は女手一つで4歳の長男を育てている。転入して日が浅いことから、NPO法人に子どもを見てもらって働きに出ているが、5歳児になるのを機に認可保育園の入園を申し込んだところ、不承諾の通知が送られてきた。

「このままでは、幼児教育を受けさせることもできず、子どもの成長に深刻な影響が生じかねない」

区に何度も掛け合った末に2次募集で内定を得られたが、該当する保育園は自宅から遠い場所にある。

今まで無職で子どもを預けて仕事を探そうとする場合、認可保育園のハードルはさらに上がる。地域によっては認証保育園すら空きがない。

大規模開発で高層住宅が林立する新田地区に住む川島美香さん(仮名、39)は、退職後に産まれた1歳の長女の預け先を見つけたうえで、新たな仕事を探そうとしている。だが、「地域では認可保育園どころか認証保育園もほかの施設も満杯。仕事に就くメドすら立たない」と語る。

甲斐さんらは異議申し立てに先駆けて、近隣の都営住宅跡地に認可保育園の新設を求める陳情を区議会に提出しているが、区は「(今までの対策で)保育需要は吸収できる」(鳥山高章保育計画課長)との姿勢を崩していない。そのうえで、「これまでの待機児童対策で問題はない」(鳥山氏)という。悲鳴を上げる母親との距離は縮まらない。

(撮影:尾形文繁) 

(週刊東洋経済2013年3月16日号)

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