北朝鮮でも自分のスマホで、国際電話できた! 爆風スランプのドラマー、ファンキー末吉氏が実証

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――報道によれば、現在、北朝鮮国民向けに移動通信事業を行っている「高麗リンク」という会社が、空港で外国人向けにSIMカードを販売しています。

そうだ。入国審査をすべて済ませた後、高麗リンクのブースがあった。ニュースは本当だと思い、まよわずSIMカードを買った。中国の人民元で450元(約7000円)を支払った。有効期間は14日間。プランはこの期間より長いものもあった。

――具体的な手続きはどのようなものだったですか。

申請書のような書類を1枚書いた。査証申請のような項目、すなわち名前やパスポート番号など簡単な項目を記しただけ。私の携帯端末はiPhoneなので、係員から「(iPhoneの)5か4か?」と聞かれたので「4Sだ」と答えると、SIMカードを取り出し、形をカットしてくれた。奥を見ると、ナノSIM用とマイクロSIM用のカッターが見えた。また、利用できる端末は3G対応のもので、中国などで使われているGSMは使えないと言われた。

――北朝鮮国内は通話できず、国際電話のみという報道でしたが、実際はどうでしたか。

北朝鮮国内での通話はできなかった。そのため、初めての通話は日本国内にいる妻にかけた。自分は、「今年初めて訪朝した日本人が、初めて自分の携帯電話で電話をかけている」ということにひどく興奮して、喜び勇んで妻にかけたが、妻は「ふーん」という冷静な反応で、拍子抜けしてしまった(笑)。

――通話料や通信の品質はどうでしたか。

450元と安くはない金額だったが、国際電話であるためか、1週間の滞在中にすべてを使い切ってしまったようで、途中でぶちっと切れてしまった。品質は日本や中国とまったく変わらず、良好な品質だった。通信費もチャージができると思ったが、結局わからずじまい。現地の案内員も初めてのことだったようで、どこでできるのか知らなかったのだろう。平壌市内にある高麗リンクの店舗などでできるのではないかと思ったが、案内員は「おそらく無理でしょう」というばかりで、確認ができなかった。

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