仕事が速い人が通う「駆け込み部屋」の効果 集中できる時間はこうしてひねり出す
また、時間を削るということは、何かにしわ寄せがいくことでもあるので、期間を決めることも大切です。数カ月であれば、プライベートを全部犠牲にしたとしても踏ん張れますが、1年にもなるとちょっと長く、辛くなってくるはずです。そのようなときは、集中力を発揮するために、途中で一息入れるような工夫も必要だと思います。
休日の夕食後のファミレスは、私が業務外のことをやるときに一番よく使うシェルターです。私の基本的なポリシーは、「仕事は平日に片付けて、休日は完全に家族との時間にする」なのですが、原稿の執筆や英語の勉強、資格の勉強など、どうしても休日の時間を使わないとできない、というものもあります。
そういう仕事や勉強は、家族との夕食が終わった後に自転車で近所のガストに行ってやっています。コーヒーショップでなくファミレスである理由は、ドリンクバーがあるからです。
また、「近所」であるというのもけっこう重要なポイントです。シェルターが遠いと、雨の日や寒い日などはどうしても行くのが面倒になり、サボりたくなるものだからです。シェルターとして利用するなら、徒歩または自転車で行ける店を選びましょう。
そして、モバイルWi-Fiは持っていかず、完全オフラインのパソコンを触るしかない状況にして作業をします。ついネットやメールを見てしまうと、作業がはかどらないからです。
”シェルター”は複数あるといい
こうしたシェルターは自分ひとりの空間なので、その「場」に行くだけでやる気スイッチが入るというメリットもあります。この原稿も、休日に家で子どもと楽しく遊んでいたら、いつまで経っても執筆が進みませんが、ガストに到着した途端「執筆モード」になって、休日にもかかわらず作業が飛躍的にはかどります。
シェルターは1カ所だと飽きることもあるので、お気に入りの複数のお店を持っておくと、気分転換になると思います。
集中するうえで最もよくないのは「余計なモノがある状態」です。余計なモノは作業する机の上にあるのもダメですし、頭の中に「もやもや」があるのも同じくいけません。メールボックスにあるのもダメです。仕事に集中するために、余計なモノは捨てるようにしましょう。
いろいろな整理術の本や、片づけの本が注目されていますが、私の最速の整理術は「すべてを、その日のうちに捨てる」です。一部を残したり、整理したりはしません。その手間と時間がもったいないので、とにかく捨てるのです。
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