日経平均は週末にかけ下落の可能性も 市場のエネルギーは徐々に縮小

拡大
縮小

18日の東京株式市場は、日経平均株価が前週末終値と比べて234円04銭高の1万1407円87銭と、2営業日ぶりに大幅反発。TOPIXも同20.28ポイント高の962.69と、こちらは4営業日ぶりに反発して引けた。

先週末の米国株式市場は、G20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)を目前に控えてほぼ横ばい。ただ、日経平均はG20で懸念されていた「円安批判」が出なかったことによる安心感から上昇スタート、引けにかけても値を保った。

しかし、今週は18日のような上昇の勢いは続かない可能性が高いと見ている。その理由の一つとして、まず日経平均のローソク足(週足ベース)を見ると、先週末までに2本(2週)連続で陰線が立ったことが挙げられる。陰線が出るということは週初に比べて週末の株価が低いという状況であり、市場に先安感があるときに示現しやすい。2本連続ではっきりとした陰線が出たのは、野田佳彦前首相の衆院解散発言が飛び出した昨年11月中旬以降、初めてのことである。

次ページ売買代金も当面のピークをつけたのか
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT