治安も最悪、リオのテロ対策に残る「懸念」 オリンピック直前に非常事態宣言も

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一方、レストランや海水浴場などでは、「arrastão(アハストン)」と呼ばれる強盗が横行している。アハストンとは正確には「モノを引くこと」という意味があるが、2人~数十人の強盗集団が、片っ端から人々を襲うこともアハストンと呼ばれている。最近、レストランや商店などで、拳銃を持った強盗グループがレジのみでなく、客の持ち物も奪うアハストンが激増し、警備のいないレストランでは安心して食事もできなくなった。アハストンは、ボサノバで知られる高級地区のイパネマ海岸でも起きている。監視カメラに写された、海水浴客が逃げ惑うシーンは国内外で動画配信され、世界の人々に衝撃を与えた。

もうひとつ強盗被害が多いのは、携帯電話である。最新の高額スマートフォンは10万円以上することもあって、他州や隣国でも高値で取引されている。実際、サンパウロでは今年1~3月の間に約4万1300台も盗まれている。

18歳になる私の息子もパーティ帰りの早朝、時間を聞くふりをして近づいてきた、拳銃を所持した強盗犯にスマホを奪われた。息子は、身長は175センチメートル程度だが、少林寺拳法の茶帯で見るからに筋肉質である。それにも関わらず拳銃をつきつけられ何もできなかったそうだ。

また、友人Kは夜9時頃、広場で女性と話しているところを襲われ、女性と自分のスマホ、おカネを盗まれた。この時間帯は比較的人通りも多く、襲われることは考えづらい。それだけに最初聞いた時には信じられなかった。

女性や集団のスリも増加

最近の強盗犯に言えることは、時間、場所、襲う相手を選ばなくなってきたことである。思いついたときに手あたり次第に近くにいる人間を襲っている感じだ。麻薬が蔓延し、未成年の常習者が増えているせいだろう。それだけに、躊躇せずに発砲してくる強盗犯が多く怖い。

スリも増加した。女性や集団のスリが多く、外国人は特に狙われるようだ。私自身も、世界最大規模のゲイパレードを撮影中、ファインダーを覗いているわずかな間に望遠レンズを盗まれた。古いレンズでカビも生えていたので盗られてもいい、という気の緩みがまずかった。その悔しさはいまだに忘れられない。

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