能年玲奈「改名」で見えた焦りとかすかな希望 「洗脳」は本当にあった?なぜ「のん」に改名?

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女優やタレントとしての出演どころか、「のん」への改名をニュースとして扱う番組すらなかったのがその証拠。それ以前に、前述した所属事務所の反論を伝えるニュースでは、「能年玲奈」という名前が使われ、「のん」は使用されませんでした。言わば、「改名は本人が勝手に言っているだけ」として扱われているのです。

しかも所属事務所のホームページには、いまだ能年玲奈さんのページがあり、「GOODS」のコーナーを見ると、「能年玲奈 Lサイズ生写真セット」952円や、「能年玲奈2015年卓上フォトカレンダー」1500円などが販売されています。そのカレンダーが“2016年版”でないところにも闇が表れているのですが……。

改名の理由に見える、切ない思い

ただ、「これじゃ、6月までと同じだよ……」とお先真っ暗かと言われればそうとも言い切れません。双方の代理人がやり取りを重ねている最中とは言え、そもそも「能年玲奈」は本名だけに、「『事務所の許可がなければ使用できない』という契約は無効」の可能性大。つまり、少なくとも名前の使用に関しては、必ずしも受け入れる必要はないのです。

しかし、能年さんとしては、「事務所と争いたくない」「それよりも改名して、少しでも早く仕事がしたい」という気持ちが強いのでしょう。そんな切なる思いは、改名に関する『FRIDAY』での受け答えに表れていました。

「『のん』って英語の小文字で書くと「non」になる。ニコッて笑ってる顔文字みたいになるんです」「私の本名は変わった名前なのに、『のん』って簡単だな~と誇らしい気持ちになるときがあります」「(同じ「のんちゃん」が愛称の岩尾望に向けて)『のんちゃん組合』を作って、組合長をやっていただきたいです!」「私は『のん』としか名乗れませんが、ファンの皆様がどうお呼びになるかは自由ですので! いぇい!」。

能年さんは、改名に関するしつこい質問にも、屈託のない、ポジティブな言葉を返していました。友人たちから「のんちゃん」と呼ばれていたこともあって、本人としては違和感がないのかもしれませんが、「私は前向きだから、早く仕事がしたい」という気持ちがこちらにも伝わってくるようです。

大切なのは、「のん」名義での出演作を増やし、作品をリリースすること。まずはファンに認めてもらい、そこを入り口にして一般層に浸透させられたら、メディアに取り上げられる機会も増えるでしょう。

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